Metaが、AIで作成した写真以外の一般的な写真にまで「AIで作成」というラベルを付けた事例が発覚し、物議を醸している。

 Metaは今年5月以降、自社が運営するFacebook、Instagram、Threadsにおいて、アップロードされた写真のメタデータを精査し、AIが作成したものであると判明すれば「AIで作成(Made with AI)」というラベルを付与している。今回物議を醸しているのは、これに誤判定が少なからず含まれていることで、見つかった事例では、Instagramへのアップロード前にPhotoshopを使って“画像の平坦化”を行っただけの画像にこのラベルが付与されたという。「AIで作成」ラベルについては、AIを使用しない写真家からは好評を持って迎えられているが、プラットフォームによってはこのラベルが表示されず、確認できないケースもあることから、今回のように誤判定があってはたまったものではないというわけだ。このラベルの仕組みとして、もともと存在する写真のクリーンアップにAIを使用した程度なのか、それとも写真自体をAIが作成したのかを区別する仕組みを備えておらず、今回のトラブルはそうした問題の延長線上にあるものと言えそうだ。

  • Meta is tagging real photos as ‘Made with AI,’ say photographers(TechCrunch)
    https://techcrunch.com/2024/06/21/meta-tagging-real-photos-made-with-ai/