【伊勢】三重県伊勢市二見町江の水族館「伊勢シーパラダイス」にこのほど、水族館の裏側をテーマにした新エリア「まる見え!バックヤード」がオープンした。飼育員が作業をしているバックヤードをそのまま展示し、水槽の裏側や飼育員の仕事などを見ることができる。

 新エリアは、同館が7月7日を「タツノオトシゴの日」として日本記念日協会に申請し、登録されたことを記念して開設。約20の水槽を並べ、クロウミウマやポットベリーシーホースなどタツノオトシゴの仲間のほか、ミズクラゲやカクレクマノミなど25―30種類を展示した。タツノオトシゴの赤ちゃんの育成展示や水槽のろ過槽なども見ることができる。

 ミズクラゲの幼生を顕微鏡で観察したり、タツノオトシゴなどに餌をあげたりする体験も楽しめる。水族館に入場しない人もエリアの外側から水槽を鑑賞できる。

 愛知県から訪れた秋山智美さん(49)は「水族館のリアルな裏側が見られて面白い」、娘の愛美里さん(9つ)は「魚に餌をあげるのが楽しかった」とにっこり。

 飼育員の安部瑞貴さんは「生き物に興味を持ってもらい、楽しんでもらえれば。学びにもつなげたいので夏休みの自由研究に使ってもらいたい」と話した。