ギュルセル・イスマイルザーデ駐日アゼルバイジャン大使が7日、三重県庁を訪れて一見勝之知事と初めて懇談し、アゼルバイジャンと日本の関係強化に向けた地域間交流を呼びかけた。

 県によると、アゼルバイジャンでは伊勢茶のチョコレートを販売していた会社があるほか、現在でも伊勢茶の抹茶を販売している会社があるという。F1の開催地という共通点もある。

 イスマイルザーデ大使は同国で日本食の人気が高まっていると紹介。11月のCOP29(国連気候変動枠組み条約第29回締約国会議)が首都バクーで開かれることもアピールした。

 その上で「まずは、お互いをよく知ることが大事」と述べ、大阪・関西万博の会場に設けるパビリオンへの来場を要請。同国の街並みを描いた絵画や同国産のワインを一見知事に手渡した。

 一見知事は「アゼルバイジャンでは、日本の食やアニメに興味を持ってもらっている。今回の訪問を機に両国の関係がより強化されれば良いと思う」とあいさつ。県産の日本酒を手渡した。

 イスマイルザーデ大使はバクー国立大オリエンタル語学部卒。平成23年から同31年まで特命全権大使を務め、外務省の人事部長を経て令和2年から再び現職。来県は4度目という。