【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮内宮で22日、高齢者の長寿と健康を祈願する「延寿大々神楽(えんじゅだいだいかぐら)」があった。

 昭和24年から、毎年、市内に住む数えで80歳以上のお年寄りを招いて開いている。今年の対象者は1万7319人。

 神楽殿で神楽があげられ、神職が長寿と健康を祈る祝詞を奏上した。以前は、お年寄りが神楽を鑑賞することができたが、コロナ禍などにより令和2年以降、鑑賞は見合わせ、記念品の授与のみ行っている。

 参集殿前では、訪れたお年寄りに、お守りや湯飲みなどの記念品が贈られた。本年度に、数えで80歳を迎える人には、神宮林のヒノキの間伐材でつくられた「延寿杖」も手渡された。杖を受け取った男性は「喜ばしいこと。週に3、4日はジムでトレーニングしている。これからも健康で過ごしたい」と話していた。

 対象者への記念品授与は26日まで、午前9―午後4時に受け付けている。