昔の道具、使い方を動画に 四日市の神前郷土資料館、100点すべて撮影へ 三重
伊勢新聞6/20(金)10:00

【監督の坂倉さん(右から2人目)の指示で、飼い葉切りの撮影に取り組む関係者=四日市市高角町の神前郷土資料館で】
【四日市】神前郷土資料館(三重県四日市市高角町)に展示されている農具や生活道具の使い方を説明する動画を撮影する取り組みが、19日から同市の神前地区で始まった。展示物の近くにQRコードを設置して、来館者がナレーション付きの説明動画をスマートフォンで視聴できるようにする。展示している約100点すべてを撮影し、QRコードの設置まで3年がかりで取り組んでいく。
館内は「農業」「養蚕」「生活用品」の3つの項目に分け、主に昭和期にこの地域で使われていた道具を展示している。神前地区市民センターに申し込むと、見学できる。その際に依頼すれば、希望する日に神前風物詩編集委員会の委員が、館内を案内してくれる。
取り組みのきっかけは、以前見学に訪れた小学生の「これ、どうやって使うの?」と尋ねてきた一言だった。来館者により丁寧に分かりやすくすることが目的という。
この日、編集委員会の委員と同地区の住民有志の5人で撮影に臨んだ。館内と近くの田んぼや畑で、牛に食べさせるわらを細かく切る道具「飼い葉切り」や、田んぼの中の草を取る「ゴロンボ」と「ガンヅメ」、畑を耕す「風呂鍬(ふうろぐわ)」などを撮影した。
編集委員で最年長の坂倉馨さん(90)が監督を務め、道具の使い方を指導した。動画に出演するのは生川宗利さん(74)。撮影と編集作業は宮本隆史さん(69)が担当する。
本年度中に、展示物の半数近くの41点を撮影する予定。QRコードは今のところ、来年2月頃までに設置したいと考えている。
館内の展示物は、どれも触れることができる。坂倉さんは「一人でも多くの人に来てもらって、昔の人の暮らしを知ってほしい」と話している。




