食べ物や飲み物を飲み込むと喉が痛い場合、さまざまな原因が考えられます。場合によっては大きな病気が関係して痛みを引き起こしているケースもあるでしょう。この記事では、飲み込むと喉が痛いときの原因と病気との関係、痛いときの具体的な対象やおすすめの食べ物などについて解説します。痛みが気になっている人はぜひ参考にしてください。

飲み込むと喉が痛い時の原因

ものを飲み込むと喉が痛い場合、さまざまな原因が考えられます。ここでは、具体的な原因を7つご紹介します。自分に当てはまるものがないか、ぜひチェックしてみてください。

粘膜の乾燥

喉の粘膜が乾燥すると、それだけで痛みを伴うことがあります。また、喉の粘膜は通常、外侮からの遺物侵入を防ぐ役割を持っていますが、乾燥することで、防御機能が低下するため、細菌やウイルスに感染し炎症を起こすケースもあります。

乾燥が原因である場合、こまめな水分補給とうがいを行うことが必要不可欠です。また、室内の加湿も行いましょう。

喉への刺激

花粉やホコリ、香辛料、さらにはタバコやアルコールなどが喉を刺激することで痛みを生じるケースがあります。この場合、原因である刺激物を避けることが大切です。

例えば、花粉やホコリが喉を刺激している場合は、マスクを着用するだけでも改善されるでしょう。また、タバコやアルコールを日常的に摂取している人は、量を減らすだけでも大きな違いがあります。

喉の酷使

大きな声を出す、声を出し続けるなど喉を酷使することで喉に炎症が起こり痛みを感じることもよくあります。例えば、スポーツ観戦で大声を出して応援する、カラオケで長時間歌い続ける、友達と長時間会話する、といったことで炎症する可能性があるため、注意してください。

口呼吸

口呼吸が習慣化されている人は、乾燥した空気が喉に直接触れることとなるため、喉が乾燥しやすく痛みを伴うケースがあります。また、大気中には汚染物なども含まれているため、それが喉に触れることで感染を起こす可能性もあるでしょう。

口呼吸が癖になっている人は、鼻呼吸を意識的に行うようにしてください。

やけど

熱いものを食べたり飲んだりしたときに、喉がやけどをおこし痛みを感じることがあります。やけどを起こしてしまった場合は、熱いものや辛いものの摂取は避け、数日間は安静に過ごしてください。やけどの程度が重く、呼吸しにくいなどの症状が見られる場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

魚の骨

魚の骨が喉に刺さることで、痛みを感じることもあります。もし魚の骨が目視できる場合は、ピンセットなどを使って抜いてください。また、抜いた後はうがいをしましょう。

骨はほかの食べ物や飲み物を摂取すると自然に抜けることもありますが、抜けない場合は耳鼻咽喉科を受診して抜いてもらうようにしてください。

ストレス

日常生活のストレスが原因となって喉の痛みが発生するケースもあります。これは、ストレスによって自律神経が乱れ、それに伴い免疫力が低下し体調不良を引き起こすためです。ちなみに、自律神経が乱れる原因は、ストレス以外にも疲労や気温・気圧の変化なども挙げられます。

飲み込むと喉が痛い時に考えられる病気

ものを飲み込むと喉が痛い場合、何かしらの病気が背後に隠れている可能性もあります。ここでは、喉の痛みと病気の関係について解説します。

咽頭炎

咽頭炎とは、咽頭が炎症を起こした状態のことです。咽頭は、鼻や口などを通して外の空気と直接接する部分であるため、感染を起こしやすいという特徴を持ちます。

また、気温の変化や寝不足などによって体の抵抗力が落ち、細菌やウイルスに感染することで喉が赤く腫れ、発熱、倦怠感、飲み込むときの痛みや違和感を伴うこともあります。

扁桃炎

扁桃炎とは、喉の奥の左右にある扁桃が細菌などに感染することで炎症を起こした状態のことです。扁桃炎になると、扁桃が腫れるだけでなく、白い膿を伴うこともあります。唾を飲み込むだけでも強い痛みを感じるようになり、高熱が出ることもあるなど、日常生活にも大きく影響するでしょう。喉の痛みから食事がうまくとれない場合は、入院が必要になるケースもあるほか、場合によっては手術で扁桃を取り除くこともあります。

扁桃周囲膿瘍

扁桃周囲膿瘍(のうよう)とは、扁桃炎をさらにこじらせてしまい、扁桃の周辺に膿が溜まっている状態のことです。喉の痛みや唾を飲み込む際の痛みを伴います。また、口を開けにくくなるケースや耳に痛みを感じるケースなどもある点が特徴です。

扁桃周囲膿瘍になると、腫れている箇所を切開して膿を取り出し、抗菌薬の点滴や内服を行います。繰り返す可能性もあり、その場合は手術によって扁桃を取り除くケースもあります。

咽頭がん

咽頭がんとは、その名の通り咽頭にできる癌のことです。咽頭がんは、風邪の症状と似ていることもあるため、発見が遅くなるケースが珍しくありません。そのため、少しでものどに違和感を覚えるようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。

喉が痛い時の対処法

喉の痛みは乾燥によって引き起こされるケースが多いため、喉が痛い場合、まずは水分補給をしっかりと行い、加湿器などを使って室内を加湿しましょう。また、こまめにうがいを行うことも大切です。ストレスや疲労による自律神経の乱れを避けるためにも、規則正しい生活を心がけ、睡眠時間をしっかりととることもポイントです。

また、食事の際の喉への負担を軽減するためにも、柔らかくて消化しやすいものを食べるようにしましょう。

喉が痛い時に避けるべきこと

喉が痛い時は、喉を刺激するようなものを摂取しないようにしてください。具体的には、アルコールや辛い食べ物、暑い食べ物などです。これらの飲み物、食べ物は喉を刺激し、さらに痛みを悪化させる恐れがあります。喉が痛い間は安静にし、柔らかくて消化のしやすい刺激の少ない食べ物を摂取するようにしましょう。

喉を痛めないための予防法

喉を傷めないためには、日頃から手洗いうがいを心がけることが大切です。手洗いは、ウイルスや細菌による感染拡大を防止する効果的な方法の1つです。水だけでなく、石鹸も使用して指の間や手首、爪の間までしっかりと洗うようにしましょう。

また、うがいは水道水で構わないので、1日2〜3回程度行うようにしましょう。うがい薬がある場合は、あわせて使用してください。

手洗いうがいで100%喉の痛みを防げるわけではありませんが、何もしない場合と比べて大きな予防策となります。ぜひ取り組んでください。

喉が痛い時に食べる食べ物

飲み込むと喉が痛い時は、ゼリータイプの栄養補助食品がおすすめです。柔らかくて飲み込みやすいため、喉が痛くても栄養を摂取しやすいでしょう。

また、生姜やネギ、大根、はちみつなどは、抗菌・殺菌に有効な成分を含んでいるため、意図的摂取することで喉のケアにつながります。

そのほかにも、ミントティーやカモミールティーといった紅茶は喉の鎮静作用が期待できます。

喉が痛い時に病院に行く目安

以下のような状態の場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。

◆喉の痛みがなかなか改善されず4〜5日以上続いている
◆痛みが和らぐどころかどんどん悪化している
◆痛みに加えて息苦しさや呼吸のしにくさがある
◆発熱を伴っている

このような場合、喉の痛みの背後に病気が隠れている可能性もあります。症状が酷くなる前に早めに治療を受けてください。

検査・治療内容

喉の痛みに関しては、喉や首の診察を行うほか、呼吸音を聴くことが多くなっています。また、検査の結果、ウイルスが原因で痛みが発生している場合は、症状を軽くするための薬が処方されるケースが一般的です。一方で、扁桃周囲膿瘍のように専門的な治療を行う必要がある場合は入院を伴うこともあります。

喉の痛みとコロナの関係

喉の痛みを感じる場合、新型コロナウイルスへの感染を疑う人もいるのではないでしょうか。確かに新型コロナウイルスの症状の1つに喉の痛みを伴うことはありますが、喉が痛いからといって感染していると断言することはできません。

そのため、正確な状況を把握するためには、PCR検査などを受ける必要があります。

まとめ

今回は、飲み込むと喉が痛い場合の、原因や病気との関係、具体的な対処法、痛い時に食べる食べ物などについて解説しました。喉が痛む原因はさまざまです。また、痛みの背後に大きな病気が隠れているケースもあります。痛みを感じた場合、まずは安静にし、刺激の強い食べ物を避けるなどしてください。なかなか症状が改善されない場合は、医療機関を受診してください。