マイナビがこのほど発表した「アルバイト採用活動に関する企業調査」結果によると、アルバイトの人材不足が大きく緩和したことが分かった。新型コロナウイルス感染拡大で営業日数や客数などが減少した影響もあり、約9割の業種で人材不足を感じている企業が減少。一方、警備や販売、介護などで働くエッセンシャルワーカーの人手不足感は他の業種と比べて高い傾向にある。

 直近1年間について、アルバイトの人材不足を感じているという回答は全体で56.3%となり、前年と比べて13.9ポイント低下した。

 業種別では、特に「接客(ホテル・旅館)」が27.6ポイント減の52.8%と大幅に低下。外国人観光客の需要がなくなったり、外出自粛が要請されたりした影響があったようだ。また、「販売・接客(パチンコ・カラオケ・ネットカフェ)」は28.4ポイント減の41.1%、「ホールキッチン・調理補助(飲食・フード)」は19.5ポイント減の52.6%、「事務・データ入力・受付・コールセンター」は12.5ポイント減の43.6%とそれぞれ低下している。

 一方、「警備・交通誘導(セキュリティ・設備工事等)」は7.5ポイント上昇し、80.4%と最も高かった。また、「販売・接客(コンビニ・スーパー)」は21.7ポイント減だったものの61.6%と高水準。「清掃(ビル管理・メンテナンス)」(67.8%)、「介護」(62.6%)も6割を超えた。

 人材確保のために実施した施策は「給与の増額」が22.7%と最多だったが、前年と比べると9.2ポイント低下した。また、柔軟な働き方の広がりに伴う「副業者の積極採用」は2.3ポイント増の13.2%、「在宅勤務・リモートワークの承認」は2.5ポイント増の5.2%。まだ少数ではあるが、施策として実施した企業が増えた。

 2020年のアルバイト採用数は「増えた」が13.9%、「変わらない」が55.5%、「減った」が21.3%。「増えた」が多かった業種は「警備・交通誘導」で25.5%、「販売・接客(コンビニ・スーパー)」も22.3%だった。一方、「接客(ホテル・旅館)」は「減った」が42.5%、「販売・接客(パチンコ・カラオケ・ネットカフェ)」も41.0%となり、採用を減らした企業が多かった。

 21年の採用予定は、「20年より増やす予定」が26.4%、「変わらない予定」が41.4%、「20年より減らす予定」が6.3%だった。人手不足感が強い「警備・交通誘導」は49.0%が増やす予定という回答。「販売・接客(コンビニ・スーパー)」「清掃」「介護」も、7割以上が20年と同等以上の採用を続けると回答している。

 調査は20年11月26日〜12月1日にWebで実施。直近1年以内にアルバイト採用業務に携わった20〜69歳の会社員1527人が回答した。