若者マーケティング研究機関のSHIBUYA109 lab.が「コロナ禍のZ世代の旅行や遊び方に関する意識調査」を発表した。調査によると、大学生は旅行の代わりにドライブや都内近郊のホテルで疑似旅行をするなど、コロナ禍でもアレンジを加え、自分たちなりに工夫して楽しんでいることが分かった。

 「旅の代わりにしていること」を尋ねたところ、TOP3は「ドライブ」(26.5%)、「旅行貯金をする」(21.3%)、「動画配信サービスなどで旅行動画を見る」(19.5%)という結果になった。自由回答では「#ヌン活(ホテルのアフターヌーンティーを楽しむこと)」や「#渡韓ごっこ(韓国発祥の映える食べ物やドリンクなどをホテルに持ち込み、韓国旅行気分を味わうこと)」など、コロナ禍で浮いたお金で少し豪華なスイーツを食べたり、海外旅行気分を演出したりといった工夫が見られた。

 遊ぶ友達に変化があったと回答した人は約8割に上った。「大人数で遊ぶことが減った」(32.1%)、「本当に仲の良い友達と遊ぶことが増えた」(27.2%)が変化の内容として挙がった。感染リスク回避だけでなく、リモート授業で登校しなくなったことから、「よっ友(会ったらよっと挨拶する程度の友達)」が減少し、密な友人関係が築かれていることが分かる。

 調査では、遊ぶ場所の変化についても尋ねた。「家で遊ぶ」が最多で35.5%だった。次いで「地元で遊ぶ」(35.3%)、「郊外など都心を避けて遊ぶ」(30.9%)の順となった。ピクニックやバーベキュー、グランピングなどの回答もあり、屋外で人と一定の距離を保てる遊びを選ぶ傾向が見られる。

 コロナ禍でZ世代の交友関係に対する価値観が変化しているようだ。今までの「広く浅い交友関係」は精査され、限られた外出の機会や時間を少数の相手と過ごす「狭く深く」が優先されることが今回の調査から明らかになった。

 調査は2021年4月にインターネットで実施。1都3県在住の18〜24歳の大学生529人(男性270人、女性259人)を対象とした。