通信インフラサービスのALL CONNECT(福井市)は、全国20〜50代の男女を対象に「リモートハラスメント(以下、リモハラ)」に関する調査を実施した。その結果、上司の40.7%は「リモハラ対策で何をすればよいか分からない」とし、部下よりも上司のほうがリモハラ対策について悩んでいる割合が多いことが分かった。

 上司に「リモートワークにおいて部下とのコミュニケーションで悩んでいること」を聞いたところ、最も多いのは「部下への指示出しのタイミング」(48.7%)。次いで「部下との距離感」(48.0%)となった。

 部下にリモハラだと思われないように最も気を付けていることは、「体型を話題にしない」(52.7%)。次いで「髪型やメイクを話題にしない」「部屋全体を映すことを求めない」(51.3%)が同率の結果となった。

 具体的な対策として、「リモハラだと思われることをインターネットで調べて、それを行わないように気を付ける」(32歳男性)、「すべて相手の判断、自身の管理に任せる」(42歳男性)、「事務的に対応する」(52歳女性)、「常に訴訟リスクを考える」(53歳男性)などのコメントがあった。

●リモハラだと思う上司の言動

 上司と部下それぞれに「リモハラだと思う上司の言動」を聞いたところ、部下のトップは「カメラを常時接続させる」(86.0%)。次いで「部屋全体を映すよう求める」(84.0%)、「体型を話題にする」(74.7%)、「部屋にあるものを話題にする」(72.0%)、「同居人の声や生活音などを話題にする」(68.0%)と続いた。

 一方、上司のトップも「カメラを常時接続させる」(82.0%)。次いで「部屋全体を映すよう求める」(80.0%)、「体型を話題にする」(76.7%)、「部屋にあるものを話題にする」(75.3%)、「同居人の声や生活音などを話題にする」(74.0%)とランキングを見ている限り、上司と部下の考えはほぼ同じであることがうかがえた。

 「カメラを常時接続させる」と「部屋全体を映すよう求める」は上司・部下ともに8割以上という結果に。また「部屋全体を映すよう求める」ことについては、よりプライベートに踏み込んだ言動であることを上司・部下ともに多くの人が認識しているようだ。

 リモハラ対策で何をすればよいか分からず、悩んだことはあるかを聞いたところ、「悩んでいる」と回答した部下は10.0%に対し、上司は40.7%。30ポイント以上差が出る結果となり、部下より上司のほうがリモハラ対策について悩んでいることが分かった。

●嫌だと感じたモラハラ内容

 部下に対し、「容姿・服装」「自宅」「業務管理」に関するリモハラで、最も嫌だと感じた内容を自由回答方式で聞いたところ、容姿・服装については、体型やメイク、普段着への言及などの声が挙がった。

 自宅については、家の外にいる鳥の鳴き声への指摘や自宅の階数を聞かれるなど、リモートワークならではの嫌がらせも。業務管理については、いちいちチャット上であいさつすることや電話に出ないとチャットで状況を確認してくるなど、過干渉となるような内容が挙げられた。

 リモハラを受けないよう、「なるべくカメラに映る背景を壁にして、部屋の家具が映らないようにしている」「通勤時と同じような服装、メイクで身だしなみを整える」などの対策を行う人もいるようだ。

 ALL CONNECTは「社内のリモハラを未然に防ぐには、上司と部下がお互いに配慮し合うことが一番大切なのかもしれない」としている。

 調査は7月5日、全国20〜50代の男女で週3日程度リモートワークをする会社員、団体職員(正社員、派遣・契約社員)を対象に、インターネット上で実施した。有効回答数は300人(部下150人、上司150人)。