大東建託は山口県に住む成人を対象に、居住満足度調査を実施した。その結果「住みここちランキング」の1位は昨年も1位だった「下松市」、2位は昨年2位だった「山口市」、3位は昨年5位だった「宇部市」となった。

 住みここちランキング1位の「下松市」は県東南部に位置する。瀬戸内海に面する臨海工業都市で、近隣の周南市や光市を含む周南地区における商圏の中心地となっており、笠戸大橋で結ばれた笠戸島の夕日岬は夕日の名所として知られている。また全国トップクラスの水道料金の安さを誇り、人口の微増が続いている。

 居住者からは「少し車を走らせれば、ほしいものが手に入るお店がある。高速道路が近くにあるため、帰省や旅行の際に助かる。新幹線乗り場や映画館もある」(24歳女性)、「生まれ育った場所で慣れているのもあるが、住むには騒々しくなくて良い。だからと言って、生活に不便なほど、商業施設などがないわけでもなく、住みやすい」(46歳女性)といった声が寄せられた。

 2位の「山口市」は山口県中央部に位置する県庁所在地で、豊かな自然や歴史が共存する文化都市。県内有数規模の商店街や充実した教育・医療環境があるなど利便性が高い。温泉街「湯田温泉」や桜・梅の名所「瑠璃光寺」、国指定名勝の庭園のある「常栄寺」など、自然や歴史を感じられる場所も多い。

 住居者からは「歩いて行ける範囲に公共施設や商業施設、学校、病院などがあり、車を持たない人やお年寄りも住みやすい町。また、県庁のお膝元なので、新しい県の取り組みが早い段階で住民のもとに届く」(49歳女性)というコメントがあった。

 3位の「宇部市」は県南西部に位置する。東は山口市に、南は瀬戸内海に面する市。県内では下関市、山口市に次いで3番目となる、約16万人の人口を擁する。JR2路線、高速道路は山陽自動車道、海浜部には宇部港、市街地に近い位置に山口宇部空港もあるなど、交通環境も整っている。

 住居者からは「子育て世代への医療費負担や、経済的な支援が充実していることに驚いた。子どもと自然に触れながら散歩できる環境が至るところにある。道路や空港の利便性が高い」(25歳女性)という意見があった。

 大東建託賃貸未来研究所の宗健所長は「住みここち順位に大きな変動はない。下松市は2位以下を評点で大きく引き離し2年連続で1位、2〜5位は1点差以内での僅差だった」とコメントした。

住みたい街ランキング

 住みたい街ランキングの1位は「福岡市」、2位は「下松市」、3位は「広島市」という結果になった。21年はランキング集計対象を中国地方全体と福岡県に拡大した結果、1位は高い得票率で福岡市となった。

 一方で「住みたい街が特にない」(52.8%)、「今住んでいる街に住み続けたい」(20.4%)と、回答者の73.2%が今住んでいる街を評価していることが分かった。

 大東建託賃貸未来研究所の宗健所長は「住みたい街は、今年から集計対象を中国地方と県西部との関係が深い福岡県に拡張した結果、1位は福岡市となっている。2位の下松市以下を大きく引き離している。また、3位には広島市が、5位には北九州市がランクインしているのが特徴」とコメントした。

 今回の調査は、19〜21年度累計で4530人の回答を「住みここち」として集計した。また、住みたい街ランキングは21年調査における1901人の回答を集計した。