●仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 お金について考えることが好きな人は約8割――。そんな結果が、コンサルティング事業の紀尾井町戦略研究所(東京都千代田区)が行った「貯蓄や投資に関する意識調査」で判明した。一方、金融資産投資については、リスクを恐れる人が多く、45.6%が「していない」と回答。岸田政権が打ち出した「資産所得倍増プラン」については6割超が「不可能」と回答した。

 調査では1000人から回答を得た。お金について考えることが好きか聞いたところ、「大好き」が14.6%、「好き」は23.2%、「それなりに好き」は38.8%となり、3つを合算すると76.6%に上った。

 次に、自身が行っている金融資産の投資の種類を尋ねたところ、最も多かったのは「日本株(個別株)」で28.2%。次いで「投資信託」が24.3%、「生命保険(掛け捨てタイプを除く)」が19.6%、「外貨預金・FX」が10.7%と続いた。また「金融資産投資をしていない」人は45.6%と半数近くに及んだ。お金について考えることは好きでも、リスクを恐れ金融資産への投資が進んでいない状況がうかがえる。

 金融資産に投資するための知識やスキルを何から学んだか聞いたところ、最も多かったのは「ウェブサイト」で29.5%、次いで「本や雑誌」が24.9%、「特に勉強していない」が20.5%、「SNSやYouTubeなどの動画」が15.3%、「友人や知人」が8.8%だった。ここでも「投資自体していない」と答えた割合は30.0%と高い結果となった。

●資産所得倍増 可能だと思う割合は?

 岸田政権が経済財政運営の指針「骨太の方針」で打ち出した「資産所得倍増プラン」について、実現可能だと思うかと尋ねたところ、「可能だと思う」と答えた人は9.8%にとどまり、「可能だと思わない」は62.4%と半数を超えた。年代別では、「可能だと思う」は40代以下の層で相対的に多く、いずれも1割を超えた。これに対し、50代以上は全て1割未満となった。「可能だと思わない」は30〜60代で相対的に多く、いずれも6割を超えていた。

 調査は「Yahoo!クラウドソーシング」を利用し、6月25日にインターネットでアンケートを実施した。有効回答数は1000人。