●仕事に役立つ調査データ:

消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。

 食品メーカーのニチレイフーズは、全国1万4000人を対象に「全国から揚げ調査2022」を実施した。から揚げを1カ月間に食べる1人当たり平均個数が最も多かったのは、山形県で64.0個。2位の福島県(51.0個)に10個以上の差をつけた。コロナ禍の巣ごもり需要で、から揚げの消費量は急伸しており、今後も同様の傾向が続くとみられる。

 10月は秋の行楽シーズンや運動会などで、から揚げの消費量が増えることから、日本唐揚協会は2018年から10月を「から揚げ強化月間」として制定。これに合わせてニチレイフーズも同年からアンケート調査を実施している。

 から揚げの喫食個数ランキングは、から揚げの喫食頻度に、1回で食べる個数を掛け合わせて算出した。

 山形県は、「惣菜」「コンビニ」「専門店」「外食店」「冷凍食品」「手作り」の全ルートで喫食個数推計値が1位となり、調査史上初の「完全1位」を達成した。

 2位は福島県で51.0個、3位は東京都で48.7個だった。一方、最も少なかったのは長野県で24.9個だった。 

 また、から揚げを1カ月に1回以上食べている人の割合(喫食率)で最も高かったのは、宮崎県(81.7%)。次いで愛媛県(77.7%)となった。同率で京都府、徳島県、福岡県が並んだ。

●好きなおかずランキング 2位「焼肉」上回ったのは?

 ニチレイフーズは、好きなおかずについても調査した。全29品のから好きなものを選択(複数選択可)してもらったところ、全体の69.5%が「から揚げ」を選択。3年連続で好きなおかずランキング1位となった。2位は「焼肉」(68.5%)、3位は「餃子」(68.0%)がランクインした。

 年代別でみると、これまでの調査と同様に回答者(20〜70代の男女)いずれの層でも「から揚げ」を選択している人が多く、幅広い年代が好んでいる様子がうかがえる。

●巣ごもり需要の急伸は一服感も高止まり

 全国のから揚げ消費個数を推計で算出したところ、22年の年間消費量は約370億個以上となる見込みであることが分かった。コロナ禍前の19年と比較すると、年間総消費量の推計は約150%となる。巣ごもり消費によるから揚げの年間総消費量の急伸は一服した感はあるが、高止まりは継続している様子がうかがえる。

 1カ月以内のから揚げ喫食率をルート別でみると、「惣菜」が43.5%と最も多く、次いで「手作り」(40.2%)、「冷凍食品」(27.7%)、「コンビニ」(21.4%)、「外食」(18.0%)、「鶏のから揚げ専門店」(17.8%)――となった。簡単に調理ができる「冷凍食品」や、コロナ禍で利用者の増えた「惣菜」「鶏のから揚げ専門店」が健闘した。

 調査は全国の20〜79歳の男女1万4100人を対象に、8月19〜29日にインターネットで行った。