中東カタールで開催中のサッカーワールドカップ(W杯)が11月20日(現地時間)に開幕し、約1週間が経過した。29日までに各代表チームが1試合を消化し、サウジアラビア代表が優勝候補のアルゼンチン代表、日本代表が2014年大会覇者のドイツ代表からそれぞれ歴史的勝利を挙げるなど波乱が相次いでいるが、大会の結果予想にどのような影響を与えたのか。米ニールセン傘下のグレースノートが提供するデータを活用し、開幕前後の予想を比較する。

●優勝国は「ブラジル」のまま、「スペイン」が準優勝に

 まずは優勝国予想から確認する。優勝国は開幕前の予想と変わらず「ブラジル」のまま。だが、開幕前の予想では20%だった優勝確率が23%に上昇した。

 準優勝予想では大きな変化が生じている。アルゼンチン代表の優勝確率が同16%から9%に大幅に下落したのに対し、「オランダ」とともに全体3位タイで欧州勢最高位だった「スペイン」が同7%から同9%に。アルゼンチン代表と並び2位タイに浮上した。

 サウジアラビア代表を相手に逆転負けしたアルゼンチン代表とは対照的に、グループステージ初戦のコスタリカ戦で7-0と圧勝したことが主な要因とみられる。

●ドイツ撃破の日本 ベスト16進出確率39%→75%に

 合わせて発表していたベスト16進出国予想にも大きな変化が生じている。初戦の結果などを反映し、新たに更新した予想では、上から順にイングランド、ブラジル、オランダ、スペイン、フランス、ベルギー、ポルトガル、エクアドル、日本、サウジアラビア、スイス、ウルグアイ、アルゼンチン、デンマーク、イラン、クロアチアがベスト16に進出すると予想した。

 開幕前、同社はアルゼンチン、ブラジル、オランダ、ポルトガル、スペイン、ベルギー、フランス、ウルグアイ、デンマーク、イングランド、ドイツ、スイス、エクアドル、クロアチア、イラン、メキシコが進出すると予想していた。

 比較すると、ドイツ(進出確率59%→同22%)とメキシコ(同49%→37%)がランキング圏外になった一方、日本(同39%→75%)とサウジアラビア(同23%→72%)が新たにランクイン。サウジアラビアは約50%確率を上げている。

 その他、同社はベスト16以降の結果を予想したトーナメント表を公開している。記事公開時点(11月27日午前7時)で、日本に関してはベスト16で前回ロシア大会同様にベルギー代表と対戦すると予想。ベルギーが64%の確率で勝利するとの結果を示している。

 データ分析を手掛ける同社は、100万回に及ぶシミュレーションを基に予想結果を算出している。今後もグループステージの結果次第で予想に変化が生じる可能性がある。予想結果は同社のW杯特設サイトで公開している。