旅行予約サービス「楽天トラベル」は、「2022年 年間人気温泉地ランキング」を発表した。その結果、1位は9年連続で「熱海温泉」(静岡県)だった。

●豊富な話題性を持つ「熱海温泉」

 1位に選ばれた熱海温泉は、1000年を超える歴史と豊富な湯量を誇る温泉地だ。毎年夏に主催する「熱海海上花火大会」を3年ぶりに通常通りの規模で実施したり、熱海サンビーチの海上に約30種類のエア遊具が楽しめるビーチアスレチックが開設したり、豊富な話題性を背景に「楽天トラベル」では夏の宿泊人泊数が前年比約1.9倍となっていた。

●若年層の伸びが好調な「別府温泉」

 2位は9年連続で「別府温泉」(大分県)がランクイン。宿泊構成別ではグループやファミリー利用、年代別では30代以下の若年層の伸びが好調だった。

 22年3月に別府市内の遊園地が大規模リニューアルを行い、SNSでもファミリーやグループ利用のユーザーを中心に話題になった。

●殺生石が大きな話題となった「那須温泉」

  3位の「那須温泉」(栃木県)は18年の3位獲得以来、4年ぶりにトップ3にランクイン。宿泊構成では、ファミリー利用が前年比で約1.4倍に伸長していた。

 22年3月に九尾の狐伝説で知られる栃木県那須町の「殺生石」が割れたニュースが話題を呼び、SNSでは「#殺生石」のハッシュタグがついたツイートが1万件以上投稿され、関連グッズも販売されるなど注目が集まった。

 調査は1月5日、楽天トラベルに登録している全国の温泉地を対象に、22年1月1日〜12月31日の期間における宿泊者の人泊数(=宿泊人数×泊数)を温泉地ごとに集計した。