SHIBUYA109エンタテイメント(東京都渋谷区)が運営する若者マーケティング機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキューラボ)」は、「Z世代の恋愛・結婚観に関する意識調査」を実施した。その結果、Z世代が結婚に感じている不安の1位は「金銭面の準備」であることが分かった。

●Z世代の結婚願望、「できるだけ結婚したい」は4割

 まず「結婚願望として当てはまるもの」について尋ねると、「良い人と出会えたらできるだけ結婚したい」(42.0%)、「結婚願望はない」(18.8%)、「良い人と出会っても結婚するかは慎重に考えたい」(18.5%)、「絶対に結婚したい」(16.3%)という結果に。

 グループインタビューでは「結婚はしたい人がすればいい。今は誰かと結婚したいとは思わない。何歳までに結婚したいというのもない」「好きな人がいるならいいけど、適齢期だから妥協して結婚するのは嫌。子どももいらないから籍を入れる理由がないし、離婚は大変だから付き合っているだけでいい」といったコメントがあった。

●結婚に感じるハードルや不安の1位は「金銭面の準備」

 次いで「結婚に感じるハードルや不安は何か」と質問すると、1位は「金銭面の準備(結婚資金)」(50.8%)、2位は「相手の家族・親族との付き合い」(41.8%)、3位は「出産・子育て」(39.3%)となった。

 グループインタビューでは「社会人になってバリバリ働いて自分に使いたいし、養われたくない」「結婚は楽しそうだけど、出来ないことが増えそう。子どもが出来たら仕事も制限されるのが嫌だ」といった声が寄せられた。

●現在「恋人がいる」人は2割

 現在の恋人の有無を尋ねると、「いる」(20.0%)、「いない(過去には付き合ったことがある)」(30.5%)、「いない(付き合ったことはない)」(49.5%)という結果になった。

●恋愛の程度は「できれば恋愛をしていたい」が最多

 次いで恋愛を重視する程度を聞くと、「できれば恋愛をしていたい」(34.0%)、「必ずしも恋愛は必要ではない」(29.5%)と回答した人が多かった。

●恋人は「必ずしも必要ではない」「ステータスに関わらない」が多数派

 最後に、恋愛に関する価値観について当てはまるものを聞くと、恋人の存在については「必要不可欠である」(42.5%)よりも、「必ずしも必要ではない」(57.5%)と回答した人が多かった。

 また「恋人がいること=ステータスか」に関しては、「ステータスである」(39.8%)より「ステータスに関わらない」(60.3%)が圧倒的に多かった。

 グループインタビューでは「恋愛できたら楽しそうだけど、今は部活や勉強もある。それができなくなるなら今は恋愛はいらない」「恋人はいればいいけど、いなくても自分にお金が使えるから良い。自分から彼氏が欲しいとは思わない」「良いなと思う人がいないなら恋人はいらない」といった意見があった。

 調査は2022年11〜12月、インターネットで実施。調査対象者は東京都に住む15〜24歳の男女(高校生・大学生・短大・専門学校生)。回答者数は400人(男女各200人)。グループインタビューの対象者は大学生7人(男性3人、女性4人)。