「持っていないけれど必要だと思う防災用品」の1位は「簡易(携帯)トイレ」(29%)──ネット販売を手掛けるS.Y.S tradingが2月、男女200人に実施した「防災に関するアンケート」で、そんな結果が出た。
次いで、「モバイルバッテリー」(15%)、「ヘルメット」(13%)と続いた。
また、食料品以外で最も必要だと思う防災用品も「簡易トイレ」(25%)が最多となった。次いで、「モバイルバッテリー」(21%)、「衣類(防寒具含む)」(17%)と続いた。
自宅や周辺のトイレが使用できなくなった場合にどうするかの質問では、「自宅の庭や畑」「森、草むら、川」など「屋外」という意見が相次いだ。他にも、「自宅のトイレで、流せるまでためる」「ビニール袋」「新聞紙」などという意見もあった。
ライフラインの復旧に関して、上下水道は時間がかかることが多く、自宅のトイレが使えるようになるには相当な日数がかかることが予想される。その際には仮設トイレが利用されるが、東日本大震災の時、3日以内に仮設トイレが設置された自治体は34%にとどまった。また、7日以内に設置された自治体でも51%と約半数しか設置されなかった。
「災害発生後に何時間でトイレに行きたくなったか」の問いには、「3時間以内」で39%、「6時間以内」では73%が「トイレに行きたくなった」と回答した。
日本トイレ研究所によると、簡易(携帯)トイレの認知率は約50%、備蓄率は約17%。必要だと感じている人が多い一方で、備蓄率の低さが浮き彫りになる結果となった。