隣人調査などを手掛けるトナリスク(東京都豊島区)は、18〜92歳の引っ越ししたことがある男女を対象に、「引っ越し前にしておいた方がよかったこと」を調査した。その結果、「引っ越し前にしておいた方がよかったこと」の1位は、「断捨離(不要なものを捨てる)」(72.7%)だった。
2位は「引っ越し先に何度も足を運ぶ・下見する」(18.5%)、3位は「内装や配置の確認(モノの配置場所、コンセント位置など)」(16.9%)、4位は「治安や騒音状況などを調べる」(16.2%)、5位は「引っ越し先の掃除(自分でやる、プロに頼む)」(12.0%)だった。2位から4位までは引っ越し先のことに関する項目が並んだ。
引っ越し前にしておいた方がよかったことがあると答えた人は92.5%に上っている。
●1位は「断捨離」
1位の「断捨離」と答えた人からは、「新しい家でも荷物は増えるので、要らないものやあまり使わないものはもっと容赦なく捨てておけば良かった。折角新しい気持ちになっても物でごちゃごちゃしてしまうと残念だから」(30代女性)、「荷物が増えて引っ越し費用がかさんだが、結局ダンボールのままになっていたものもある」(30代男性)などの体験談が聞かれた。
2位の「引っ越し先に何度も足を運ぶ・下見する」と答えた人からは、「引っ越し先の環境を調べておくべきだった。老人ばかりでルールが厳しい街に引っ越してしまったため、子どもの友達探しに苦労し、チェックや口出しがうるさくて疲弊した」(50代女性)、「休日のお昼に見に行っていたが、平日や夜も足を運べば良かったなと思った。近所で目立つ音や街灯の数や雰囲気などを知れたと思うから」(40代女性)、「日中に下見に行くにしても時間を変えて見に行くべきだった。午後はお隣さんの奥さんはパートに行っていたので静かだったが、午前はうるさかった」(30代女性)などの声があった。
3位の「内装や配置の確認」と答えた人からは、「部屋の大きさや窓の位置などは前もって測ったが、コンセントの位置までは見ていなかったので、配置する家具でふさがり使えないときがあった」(70代女性)、「引っ越し先に荷物を運び終わったら思っていたより量が多かった。どの部屋に何を置くかイメージしておけばよかった」(40代女性)などの意見が聞かれた。
調査は、18〜92歳の引っ越ししたことがある男女を対象に、インターネットで実施た。期間は3月8〜15日。有効回答数は855人。