ローソンは12月7日、クリスマスケーキの予約状況を発表した。今年のクリスマス商戦にはどういった特徴があるのだろうか。

 新型コロナウイルス感染症が5類に移行してから初のクリスマスであり、イブが日曜日のため「みんなで集まって楽しむ」ケースが多いと同社は分析している。ケーキ・スイーツ専門通販サイトを運営する株式会社Cake.jp(東京都新宿区)が10〜70代の男女466人を対象に調査を実施したところ、クリスマスパーティーを予定している人は約60%という結果に。また、5人以上のパーティーを予定している人は約25%だった。「どこでクリスマスパーティーを行う予定ですか?」との問いに対しては80%超が「自宅」と回答している。

 一方、消費動向については「ハレの日需要で贅沢(ぜいたく)」「ちょっとした工夫で節約」というメリハリ消費・二極化が進んでいると分析している。

 こうした背景を踏まえ、同社では「おうちで贅沢気分を味わえる」をテーマに、1万円超のケーキや専門店監修商品を投入。特に、「スペシャル ストロベリークリスマス 6号」(1万2960円)は、地方を中心に予約が好調だという(すでに予約期間は終了)。商品担当者は、地方は周囲に購入できる場所が少ないという事情も影響しているのではないかと分析する。

 この1万円超のクリスマスケーキは、福岡県産「あまおう苺」をぎっしりと敷き詰めているのが特徴。また、パティシエも愛用しているという「カルピス(株)バター」をスポンジに使用している。さらに、ホイップクリームにはコクと風味が特徴の「純生クリーム」が使われている。

 その他の高付加価値商品としては、イチゴスイーツ専門店「ICHIBIKO」が監修した「いちごミルクのムースケーキ」(4160円)や、老舗茶屋“森半”監修の「お抹茶ケーキ」(3900円)などを用意している。

●「もったいない」ケーキが好調

 一方、お買い得感の高い商品については、ローソンの人気スイーツ「プレミアムロールケーキ」生地の端材を活用した「ティラミス・4号相当」(2500円)を今年初めて用意している。生地をカットする過程で発生した端材をスポンジ部分に8%配合するだけでなく、製造工程の見直しなどでコストを削減したという。担当者によると、「もったいない」というSDGsの考えに沿っていることなども影響し、2022年の倍近い注文があるという。

 また、同じく今年初登場の商品としては「シンプルショートケーキ 6号」(2490円)がある。これは、飾りつけなどの付属品をなくし、生クリームの乳脂肪分の配合・トッピングを工夫することでコストを削減した商品。自由にデコレーションできる点を訴求しており、食べる前から家族や友人で楽しむことを想定している。

 メリハリ消費・二極化を象徴するそれぞれのクリスマスケーキはどれほど消費者の支持を得られるか。