セブン&アイ・ホールディングスは、グループ共通で展開するプライベートブランド「セブンプレミアム」の累計売上金額が、2023年度に15兆円を突破したと発表した。2007年5月から、同ブランドは49アイテムで販売をスタートさせた。2024年5月で17周年を迎え、商品数は約3400アイテム(2024年2月末時点)まで拡大した。

 セブンプレミアムでは、既存商品のリニューアルにも力を入れている。2023年度には年間販売金額が10億円以上の商品が300アイテムを突破した。

 消費者のニーズに対応するため、上質な原料を使用した「セブンプレミアム ゴールド」や、原材料費の高騰が続くなかでも品質を維持しつつ低価格を実現した「セブン・ザ・プライス」なども展開している。

●2023年度の売上金額TOP5を発表

 2023年度の売上金額1位は「セブンプレミアム 蒙古タンメン中本辛旨味噌」(237.60円)だった。人気ラーメン店「蒙古タンメン中本」の蒙古タンメンを再現。後入れの「辛旨オイル」にガーリックの香りを閉じ込め、店のスープの味わいに近づけた商品だ。

 2位は成分無調整牛乳の「セブンプレミアム 毎日の食卓牛乳」(257.04円)、3位は生乳の使用量を30%から40%に増量した「セブンプレミアム カフェラテ レギュラー 」(213.84円)が選ばれた。

 4位は最高等級茶葉「銀毫(ぎんごう)」を25%使用した「セブンプレミアム ジャスミン茶」(108円)、5位は脂のりが良く鮮度にこだわったさばを使用した「セブンプレミアム さばの塩焼」(375.84円)だった。

 同社は「購入者の声をもとに多様化する生活ニーズに対応しながら商品開発を進め、さらなる成長を目指す」とコメントした。セブンプレミアムの2023年度売上金額は、2023年3月1日〜2024年2月29日で集計した。