LGエレクトロニクスがスマートフォン事業撤退を発表しました。これにより、同社が開発していた「LG Rollable」と呼ばれる、画面が左右に伸び縮みするローラブルディスプレイを搭載したスマートフォンは、発売されないことになってしまいました。折りたたみ型のスマートフォンの次の技術として期待されている、このローラブルディスプレイを搭載した製品は、現在OPPOやTCLが開発を進めています。

 OPPOは既にコンセプトモデル「OPPO X 2021」を発表し、各国で実機を披露しています。あくまでもコンセプトモデルのため、発売は未定ですが、香港ではスマートフォン販売の大手量販店に実機の展示が始まっています。

 展示している実機は誰もが触れる状態ではなく、ショーケースに入れられています。ディスプレイの表示は定期的に変わっており、また画面も一定時間ごとに伸びたり縮んだりしています。こうやって展示するためのデモモードがあらかじめ用意されているのでしょう。

 画面が縮むとブラウザ表示も細くなり、タブレット画面→スマートフォン画面へと表示の様子が変わる様も見ることができます。ローラブルディスプレイの動きをしっかりとアピールしています。

 展示している量販店の場所は、香港でも若者が多く集まる繁華街、モンコック。そのため来客の多くがこのOPPP X 2021を見ているのかと思いきや、ほとんどの人が存在に気が付いていないようです。実はOPPOは香港ではまだそれほどメジャーなブランドではなく、またローラブルディスプレイもまだまだ一部の層にしか知られていません。

 OPPOとしてはOPPO X 2021を展示してOPPOの技術力も大きくアピールしたいところでしょう。香港は新型コロナウイルスの抑え込みにある程度成功しており、大型展示会も復活しています。4月頭にはIT系のローカル展示会もあったのですが、そこに出展してOPPO X 2021をアピールする、なんてこともやった方がよかったように思います。

 とはいえ、OPPO X 2021に気が付いた来客たちは、しばしその動きに目を引かれるようです。ディスプレイがたためるスマートフォンですら、まだそれほどメジャーな存在にはなっていませんが、ディスプレイが伸びるなんてスマートフォンは、来客のほぼ全てが見たことないはずですから当然でしょう。

 筆者はOPPO香港で実機を触ってみましたが、ディスプレイの巻き取り部分の強度に心配はあるものの、自在に画面サイズを変えられるローラブルディスプレイには未来を感じました。OPPOとしてもコンセプトモデルとはいえ、実機を展示するということは、いつかは製品化を目指しているはずです。世界初のローラブルスマートフォン、いつ実現されるのか楽しみになってきました。