Googleが最新スマートフォン「Pixel 6」と「Pixel 6 Pro」を10月28日に発売する。Pixelシリーズといえば、Appleの「iPhone」と比べられることが何かと多いが、ちょうど9月に発売されたばかりのiPhone 13シリーズとは何が違うのか。それぞれ「無印」と「Pro」の製品名を冠するモデルがあることもあり、Pixel 6/6 ProとiPhone 13/13 Proのスペックを比較してみた。

 プロセッサはPixel 6/6 ProがGoogle独自の「Tensor」、iPhone 13/13 ProがApple独自の「A15 Bionic」を採用。いずれも機械学習を活用した高度なカメラ撮影の処理、CPUやGPUにおける高いパフォーマンス、機密情報を保護するセキュリティなどを特徴としており、目指す方向性は共通しているといえる。またTensorならではの特徴として、各種アプリでのリアルタイム翻訳や日本語での文字起こしに対応したことが挙げられる。

 サイズと重さについては、iPhone 13/13 Proの方が小型かつ軽量だ。Pixel 6/6 Proはどちらも200gを超えているが、iPhone 13は173gにとどまっている。ディスプレイは、Pixel 6/6 Proの方がそれぞれ6.4型、6,7型と大きいが、iPhone 13シリーズにも6.7型の「iPhone 13 Pro Max」という選択肢がある。他に5.4型の「iPhone 13 mini」もあり、iPhone 13シリーズの方がサイズのバリエーションは幅広い。

 生体認証は、Pixel 6/6 Proは指紋認証、iPhone 13/13 Proは顔認証と違いが出た。両方の認証に対応しているのがベストだが、マスク着用時の使い勝手を考えると、やはり指紋認証の方が便利か。

 通信サービスは両シリーズとも5Gに対応しているが、ミリ波に対応しているのはPixel 6/6 Proのみ。一方、Pixel 6/6 ProはドコモがSub-6で運用しているn79には対応していない。また、発売時点ではauとソフトバンクの5Gネットワークに対応するが、ドコモや楽天モバイルの5Gネットワークには、後日行われるソフトウェア更新で対応する予定なので注意したい。nanoSIM+eSIMのデュアルSIMは両シリーズとも同じだが、iPhone 13/13 Proでは、eSIMで2回線を運用することもできる。

 カメラ機能については、Pixel 6とiPhone 13は広角+超広角の2眼構成だが、広角カメラの画素数はPixel 6が5000万画素でiPhone 13の1200万画素よりも高い。レンズのF値は広角はiPhone 13の方が、超広角はPixel 6の方が明るい。Pixel 6 ProとiPhone 13 Proは広角と超広角に加えて望遠カメラも搭載。ズーム倍率は4倍のPixel 6 Proの方が3倍のiPhone 13 Proより高いが、レンズのF値はiPhone 13 Proの方が全て明るい。

 iPhone 13/13 Proでは動画撮影機能で被写体の背景をぼかせる「シネマティックモード」、iPhone 13 Proではマクロ撮影といった独自機能を利用できる。一方、Pixel 6/6 Proでは背景の不要な写り込みを消せる「消しゴムマジック」、動きのある被写体の背景を流し撮りできる「モーションモード」を利用できるのが特徴だ。

 両シリーズとも、IP68の防水・防塵(じん)やFeliCa(Google PayやApple Pay)には対応している。

 ストレージ容量については、Pixel 6/6 Proは128GBと256GBの2つだが、iPhone 13はこれらに加えて512GBを、iPhone 13 Proは512GBと1TBを用意する。128GBと256GBの同容量で価格を比較すると、Pixel 6とiPhone 13ならPixel 6の方が約2万5000円安く、Pixel 6 ProとiPhone 13 Proなら約6000〜7000円安い。

 Pixel 6/6 ProとiPhone 13/13 Proでは自社開発のプロセッサ、複眼カメラ、防水、FeliCa、デュアルSIM対応など(思想を含めて)共通する部分も多い。カメラ機能については、スペックを見る限りはPixel 6/6 Proが優れているところもあれば、iPhone 13/13 Proが優れているところもあり、トータルでは甲乙付けがたいが、実機のレビューで比較していきたい。