BBソフトサービス(BBSS)は6日、「+Style(プラススタイル)」ブランドにて、スマート家電と連携するCO2センサーなど3製品を発売した。また、Amazon.co.jpと連携してスマート家電のセットアップを自動化する「簡単セットアップ」の導入も発表した。

 新発売の製品と税込み価格は以下の通り。

・+Style センサー(CO2・温湿度)……1万5800円

・+Style センサー(温湿度)……4980円

・+Style マルチリモコン……9380円

 3製品はいずれもアプリ「+Style」を通じてスマホから操作できる他、スマート家電との連携機能も備える。Google アシスタント/Alexaによる音声操作にも対応する。

 なお、7月18日までは発売記念セール価格として、20%オフで販売される。

7月18日までのセール価格

・+Style センサー(CO2・温湿度)……1万2640円

・+Style センサー(温湿度)……3980円

・+Style マルチリモコン……7740円

●CO2濃度が高まるとスマホに通知するCO2センサー

 「+Style センサー(CO2・温湿度)」は、CO2濃度と温湿度を計測できるセンサーデバイス。CO2センサーはオフィスや店舗など業務用途での利用を想定した製品が多いのに対して、+StyleのCO2センサーはリモートワーク環境などでの利用を想定し、簡単にセットアップできる製品となっている。

 CO2濃度が高くなると眠気や倦怠(けんたい)感が現れるなど、健康に影響を及ぼすとされている。また、換気の状態を示す指標として用いられている。

 +Style センサー(CO2・温湿度)は、現在のCO2濃度と温度、湿度の表示に対応。4段階のカラー表示に対応し、室内の環境を視覚的に確認できる。+StyleアプリとはWi-Fi経由で連携し、アプリ上に測定結果をリアルタイムで表示できる。

 スマートスピーカーとの連携はAmazon AlexaとGoogle アシスタントに対応。Amazon EchoシリーズなどのAlexa対応スピーカーでは「アレクサ、二酸化炭素を表示して」と話しかけて数値を確認できる。

 また、+Styleアプリでは、センサーの数値をトリガーとした、スマートホーム機器の制御にも対応する。例えば、スマートWi-Fiプラグと組み合わせて「CO2濃度が1500ppmを超えたらサーキュレーターの電源をオンにする」といった自動化が設定できる。

 なお、CO2センサーは厚生労働省が推奨するNDIR方式の高精度センサーを搭載しており、400〜9999ppmを測定できる。アプリでは過去の推移をグラフ表示する機能も備えており、Excelファイルとして出力できる。

 大きさは約65×30×105mm、重さは約151g。内蔵電池は1350mAhで、最大20時間の計測が可能。USB Type-Cケーブル一体型のACアダプターが付属する。

●熱中症対策に活用できる温湿度センサー

 +Style センサー(温湿度)は、スマートフォンのアプリから数値を確認できる温湿度計。高精度センサーを搭載し、アプリ上でのグラフ表示にも対応する。

 Google アシスタントやAmazon Alexaを通じて現在の温度、湿度を確認できる他、スマート家電との連携にも対応。一例としてスマートリモコンとの組み合わせで「部屋の温度が28度を超えたらエアコンを冷房にする」といった自動設定が可能。

 大きさは約52×32×84mmで、重さは約82g。電源は単3電池2本で、約90日間動作する。利用時には2.4GHz帯のWi-Fi環境が必要となる。

●500種類の家電が登録済みの赤外線リモコン

 +Style マルチリモコンの新型(PS-IRC-W02)は、テレビやエアコンなど、赤外線リモコン対応の家電をスマート化できる製品。

 従来製品の機能を踏襲しつつ、本体は部屋になじみやすい白色を採用。温度・湿度・照度センサーを電源ケーブル側に移設したことで、計測精度が向上した。背面には壁掛け用の取り付け穴を備えている。

 日本で過去10年ほどに販売された約500種類の家電のプリセットを用意し、家電の型番を選ぶだけで使い始められる。登録されていない赤外線リモコンの信号を学習する機能も備える。

 +Styleアプリでは、リモコンのボタン配置はユーザーの好みに合わせてカスタマイズ可能。エアコンとテレビのリモコンを1画面に表示するといった編集も可能。よく使うリモコンのボタンだけを表示する「お気に入り機能」も備えている。

 Google アシスタントやAlexa対応のスマートスピーカーとの組み合わせて音声操作に対応する他、+Styleのスマートセンサーと組み合わせれば、家電操作の自動化も可能。

●Amazon「簡単セットアップ」に対応

 新製品の発売に合わせ、Amazonの「簡単セットアップ」にも対応した。簡単セットアップは、Amazon.co.jpでスマート家電を購入する際に、「アカウントと連携する」というチェックボックスを押しておくと、スマート家電の初期設定を大幅に簡略化できるというもの。+Styleでは、LED電球やマルチリモコンなど一部の製品から対応する。

 +Styleのスマート家電のセットアップ手順は慣れた人でも5分ほどかかるが、簡単セットアップを利用することで、電源を入れるだけでWi-Fi接続→アプリ登録→Alexa連携の一連の手順を自動で進めることができる。登録にかかる時間も1分半に短縮される。

 なお、簡単セットアップでは、事前の設定として、Alexaアプリ上で+Styleアカウントと連携が必要となる。機器の名前の変更や、マルチリモコンへの家電登録など追加の設定を行う場合は、+Styleアプリが必要となる。

●「スマート家電は節電にも役立つ」とアピール

 6日に実施された製品発表会では、BBSSでプラススタイル事業を統括する近藤正充氏が登壇。スマート家電の現状を紹介した。

 2022年の夏は電力需給の逼迫(ひっぱく)が予想されており、6月下旬の猛暑日には、政府が節電を呼びかけた日もあった。そうした中、近藤氏は「スマート家電は節電にも役立つ」とアピールし、節電に役立つ使い方を紹介した。

 例えば、「スマートカーテン」を活用すると、外気温が上がったときに自動で遮光カーテンを閉じて室温上昇を抑えることができる。また、スマート扇風機はバッテリー駆動に対応するため、電力のピーク時間帯を避けて利用できるという。

●ユーザー層拡大のカギは「接続設定の簡単さ」

 +Styleはソフトバンクの新事業としてスタートしたスマートデバイスブランドで、2019年から自社で企画したスマート家電の販売を開始した。オリジナル製品はLED電球、スマートリモコン、スマート扇風機、スマートコーヒーメーカーなど2022年7月現在で27製品を数える。

 +Style事業の売上高は非公表としているが、「倍々ゲームとまではいかないが、順調に推移している」(近藤氏)という。

 +Style販売チャネルは当初は自社製品サイトを中心に展開していたが、現在はAmazon.co.jpでの販売が製品出荷の約半数を占めており、PayPayモールなどのオンラインストアでの販売も強化している。

 実店舗では全国で約10店舗のホームセンターでの販売している。「米国ではDIY好きなユーザーがホームセンターでスマート家電を購入することが多い」(近藤氏)といい、広い展示フロアを取って実際に試せるような場所を中心に試験的に販売を行っているという。

 スマート家電は現状、一部のITリテラシーが高いユーザー層が利用しているような状況だが、+Styleは今後、幅広いユーザー層に訴求していく方針を示した。近藤氏が普及のカギとみるのが「接続設定の簡単さ」だ。

 +Styleの調査では、スマート家電を導入したことが無いユーザーの多くが、「接続や設定が難しそう」といったイメージを抱いており、設定手順を簡略化することで、より多くのユーザーに受け入れられる可能性があるという。

 使い始めをスムーズにする取り組みの1つとして導入されたのが、Amazonの「簡単セットアップ」だ。発表会ではアマゾンジャパンからAlexa事業を担当する澤田大輔氏が登壇し、Alexa製品の現状を紹介した。

 Amazon Alexaは、スマートホーム製品は世界で14万製品が発売され、2億台が稼働する巨大プラットフォームとなっている。Amazonではたくさんの機器をシンプルに操作できるように、スマートホーム機器向けの2つのプログラムを実施しているという。

 1つは「Works with Alexa」の認定プログラムで、これは「アレクサ、テレビのチャンネルを変えて」といった、Alexaによる音声コマンドを共通化するためのプログラムだ。そしてもう1つが「簡単セットアップ」で、多数のスマートホーム機器を登録する手順を大幅に簡略化する試みとなっている。

 +StyleではAmazon AlexaとGoogle アシスタントという2つの音声アシスタントに対応している。今回はAmazonと連携する簡単セットアップの仕組みが紹介された。Googleとの連携について近藤氏は「今後同様の取り組みができる機会があれば、ぜひ対応していきたい」と言及した。

 また、スマートホームではGoogle、Amazon、Appleなどが参画するMatterという標準規格の策定が進められている。現在はスマートホームメーカーや音声アシスタントごとに異なっている接続手順を共通化することで、より幅広いデバイス、音声アシスタントの組み合わせに対応させようという試みだ。

 近藤氏は「Matterは当社としても注目しており、いろいろな情報を収集している」とコメントした。ただし、Matterは初期段階、スマート電球など限られた種類の製品のみに対応しているため、+Styleの全製品に導入できるようにはならない見込みだ。近藤氏は「Matterの方たちが対応を増やしてもらえれば、より対応しやすくなる」と期待を示した。