5月5日、ゴールデンウィークのUターンラッシュが本格的になった。身体の疲れがピークを迎えつつも、車や電車で帰宅する人は多いはずだ。そこで、高速道路の渋滞情報と、電車の混雑状況が確認できるアプリをまとめる。

●スマホのカーナビ、どれを活用する?

Google マップ

 「Google マップ」の場合は、アプリ起動後に「四角形が重なったアイコン」をタップする。地図の種類と詳細が表示されたら、「交通状況」を選択する。操作はこれで完了だが、見方も確認しておきたい。

 道路網に付いたカラーは、緑色が比較的空いている道路で、オレンジ色が“やや”渋滞している道路、赤色が渋滞している道路だ。行き先と目的地を入力すると、ルートが表示される。有料道路を経由する場合は「有料道路」、通行止めの道路は赤色の円に白色の横棒が入ったアイコンで表示される。

Yahoo!カーナビ

 ヤフーが提供する地図アプリ「Yahoo!マップ」でもルート検索や案内は可能だが、広い道を優先的に案内したり、交通規制や見逃しやすい標識を分かりやすく案内したりできるのは「Yahoo!カーナビ」だ。

 渋滞情報は「交通情報」をタップしてオフからオンに切り替えると、先のGoogle マップのように視覚的に分かる。車が止められるコンビニやファストフード店などのアイコンも大きく表示される。

 可搬式速度違反自動取締装置や、警察官がレーダーなどで速度を測定し取り締まる定置式速度取締を、地図画面のアイコン表示と音声でドライバーに知らせて安全運転を促す「スピード注意情報プラス」(月額250円)も利用できる。

●電車の混雑を避けるには?

 ここからは車ではなく、電車で移動する人に向けた情報を紹介したい。移動手段はさまざまあるが、今回は通勤電車に絞る。

電車の混雑傾向を4段階表示 「Yahoo!乗換案内」

 「Yahoo!乗換案内」では2020年6月頃、「新型コロナによる緊急事態宣言が解除され、通勤や通学等での電車の利用が増えてきた」ことから、混雑の傾向が分かる「混雑予報」機能を搭載した。

 ルート検索結果などに電車がどれくらい混んでいるかを4段階のアイコンで表示。混雑の傾向がひと目で確認できるため、多くの利用者で混み合う時間帯を回避できるだろう。この機能はYahoo!乗換案内アプリやYahoo!路線情報の検索ログから、路線・方面・曜日・時間帯別に「混雑」の平均値を算出し、その情報をもとに混雑予報を視覚的に表示する。

利用者からの情報をもとに混み具合を表示 NAVITIME「こみれぽ」

 ナビタイムジャパンがiPhone/Android向けに配信する混雑状況案内アプリ「こみれぽ」では、文字通り電車の混み具合を確認できる。同じアプリを利用する人からの情報をもとにしており、全国の路線の混雑状況をリアルタイムに確認できる。よく利用するルートの登録も可能で、そのルートに遅延や運休があればその情報も知ることが可能だ。

各駅停車でゆっくり帰りたい人に向く、ジョルダン「乗換案内」

 混み合う急行電車ではなく、少しでも空いた各駅停車でゆっくり帰りたいなら、ジョルダンのiOS/Android向けアプリ「乗換案内」がおすすめだ。このアプリの「各駅停車優先検索」機能を使えば、各駅停車を優先的に検索できる。「目的地により早く到達するため利用者が急行などを利用しやすくなる一方、各駅停車などの列車は比較的空いている傾向にある」という。

 まずはルート検索画面で乗車駅と降車駅を入力し、「検索設定」をタップする。次の画面で「各駅停車を優先」という項目の右にあるボタンをタップし、オフからオンに切り替える。右上の「検索」をタップすれば、各駅停車のみの情報が表示される。検索結果では途中駅も確認できるので、慣れない人は降車駅の1つ前の駅を覚えておくとよい。