ソニーが発表したばかりのスマートフォンXperiaのハイエンドモデル「Xperia 1 VI(マーク6)」。光学7倍ズームやディスプレイのアスペクト比など、先代「Xperia 1 V」からの変更点に目が行きがちだが、実はキャリアモデルの一部にも注目点がある。それはXperia 1 VIにdocomoロゴがない点だ。

 通信事業者向けモデルはいわゆるキャリアモデルと呼称されることもあり、Xperia 1 VIはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが取り扱う。Xperia 1 Vもこの3社が扱っていたが、ドコモ向けのモデルだけにdocomoロゴがあり、他2社向けのモデルはキャリアのロゴはない。

 そして、5月15日、Xperia 1 VIに関する各社のニュースリリースやオンラインショップを確認したところ、Xperia 1 VIは3モデルともにキャリアのロゴがないことが分かった。

 Xperia 1 VIと同時発表のミッドレンジモデル「Xperia 10 VI」のドコモ向けモデルにもdocomoロゴはない。

 キャリアのロゴがあることは不思議ではなく、携帯電話は各通信事業者の通信規格に合わせて、メーカーが通信事業者に納入するスタイルが当たり前だ。近年ではSIMフリーモデル」といってキャリアではなく、メーカーの直販サイトや家電量販店などで販売されるモデルも増えているが、それでもドコモ向けのモデルにはしつこくロゴが入る場合が多い。

 キャリアロゴがあることで、端末の電源を入れなくても一目でどのキャリアのモデルかが明確になるし、どこが販売元なのかも目視しやすいが、近年は特定のキャリアでしか利用できない端末はスマートフォン黎明期と比べて減っているし、キャリア主導で端末が企画されるケースはフィーチャーフォン全盛期と比べて少なくなり、「利用者が1台の端末でキャリアを自由に選択できる」時代だ。

 そんな現代にふさわしくないキャリアのロゴについて、「いつ外れるのか」「ダサい」などという批判的な意見をX(旧Twitter)で目にすることがある。キャリアロゴのある端末がダサいかどうかは個人の主観でしかないが、キャリアは市場やユーザー、端末の使い方に基づいて、ロゴの有無や配置を判断していく必要がありそうだ。