金属加工を手掛ける松下工作所(大阪府東大阪市)は、防音の個室ワークスペース「BIZBOX」を発売した。自宅やオフィスの中に、集中できる個人ワークスペースを作れるキットで、パネルとフレームを組み合わせて簡単に組み立てられる。サイズはオーダーメイドでき、価格は60万円(税込・送料別)。

 工場の騒音を遮断してZoom会議に専念できるよう社内向けに開発した製品だが、「他にも探している人がいるのでは」と考え外販を始めたという。

 BIZBOXは、照明や電源タップ、換気扇を備えた防音ワークスペース。ワークデスクになるカウンターを追加することもできる。

 組み立てキットは、ドアや天面、側面の樹脂製パネルとアルミフレーム、ねじ(全て同じ規格)などで構成。下面のパネルにフレームを差し込み、パネルをネジ止めし、照明やドアを設置して組み立てる。大人2人なら12分で組み立てられるという。

 サイズはオーダーでき、カウンター板なしで65cm(幅)×65cm(奥行き)×197.7cm(高さ)から。カウンター板ありの場合は最小幅が85cmになる。注文は同社への直接連絡で。

●「工場はうるさいし、家だと家族に迷惑」で……

 コロナ禍で同社もZoom会議の機会が増えているが、工場の電気工具やプレス音、社内放送の声などが響いて集中できないことがあり、「会社より自宅の方がマシかとノートPCを持ち帰りやってみたが、書斎もないため夕食時の家族に気を遣わせる事になってしまった」という。

 そこで、自社用に防音ワークスペースを開発することにした。当初はスチールパネル製を検討していたが、遮音性が低く重いため断念。軽量の防音パネル「テクセルSAINT」(岐阜プラスチック製)に出合い、製品化にこぎ着けたという。