ジョー・バイデン米大統領は7月29日(現地時間)、米国での新型コロナワクチン接種を促進するため、新たにワクチンを接種した国民に100ドル(約1万1000円)を提供するよう州政府に求めた。

 連邦政府の発表文によると、米国民の1億6400万人がワクチン接種を完了しており、これは高齢者の80%と成人の60%に当たるという。ワクチン接種の資格があるにもかかわらず、まだ受けていない国民は約9000万人。

 バイデン大統領は記者会見で、「ワクチン接種を促進するためにできる限りのことを、誤情報対策も含めて行っていく」と語った。

 大統領は、100ドルのインセンティブについて、食料品店チェーンのKroger'sが2月、従業員に対して同様のインセンティブを与えたところ、接種率が50%から75%に上昇したという例を挙げ、「すべての州と地方自治体にワクチン接種した人に100ドルを与えるために資金を使うよう呼び掛けている」と語った。州政府は、American Rescue Planからの1.9兆ドルの資金を使える。

 既にワクチン接種済みの国民からすればこれは不公平に見えるかもしれないが「より多くの人々が接種すれば、われわれ全体が恩恵を受ける」と付け加えた。

 また、従業員にワクチン接種のための有給休暇を与える中小企業に対し、「全額返済」するとも約束した。

 ワクチンは安全ではないという情報について、「共和党議員でさえワクチンを推奨している」と語り、ワクチンは「政治的なものではない」と強調した。

 さらに、連邦職員および連邦請負業者にワクチン接種済みの証明を求めることも発表した。ワクチンパスポートという表現は使っていないが、証明できない場合は職場でのマスク着用と定期的な検査を義務付ける。