米Googleの親会社Alphabetは9月16日(現地時間)、“ムーンショット部門”「X」の「Taara Project」の無線レーザー光通信システム「Free Space Optical Communications」(FSOC)によるネットワークサービスをコンゴ共和国で提供開始したと発表した。サービス開始から20日間で約700TBのデータの送受信に成功した。

 コンゴ共和国のブラザビルとキンシャサを結ぶこのネットワークは、約4.5Kmの幅のコンゴ川の上空をワイヤレスな光通信でデータを飛ばす。距離としてはそう長くないが、この2地点を有線でつなぐとすれば約400Kmのケーブル敷設が必要になり、5倍のコストがかかるとプロジェクトチームは説明する。

 20日間のテスト期間中、可用性は99.9%だったという。

 Project Taaraのシステムは、2つの送受信機でレーザーを送受信するため、遮るものがないよう高い位置に設置する。下のGIFのように双方が自動的に向きを調整して、光ビームの幅を10Km離れた5cmのターゲットに照射できる精度を保つ。

 同社は2017年にはインドのアーンドラ・プラデーシュ州内で同様のシステムを提供している。

 Project Taaraは、Alphabet傘下の通信企業Loonが高速飛行気球同士を接続するために開発したFSOCから派生した。Loon自体は今年1月に解散したが、この技術が別の目的に生かされた。