故・安倍晋三元首相の音声をAIで再現して物議をかもしている「東京大学AI研究会(東京大学人工知能研究会)」は9月27日、YouTubeの合成音声動画を27日午後10時をもって公開を終了すると発表した。併せて、「故安倍元総理追悼AIプロジェクト」の特設ページも同時刻をもって閉鎖するという。

 同日午後4時時点で、同研究会は7本の動画をYouTubeで公開中。いずれも安倍元首相の画像とAIによる合成音声を組み合わせ、メッセージを伝える内容になっている。27日には安倍元首相の国葬が日本武道館で実施されたことを受け、「[AI]安倍晋三元総理大臣より最後のメッセージ」という動画を投稿していた。

 この取り組みについてユーザーからは「素晴らしい」や「ありがとう」など称賛する声の他、「死者への冒涜ではないか」や「AIで美空ひばりの新曲作ったのと同じ感じがして複雑」など疑問を呈する声も見られる。

 動画を公開した東京大学AI研究会は、東京大学の学生有志が立ち上げたという団体で、「飛躍的・未到達領域のAI開発」を掲げている。ただし東京大学の広報課は同団体について把握していないという。

 また同団体のWebサイトのソースに東京大学工学部 電子情報工学科・電気電子工学科のリンクが含まれていたことを受け、同学科は26日、「(同研究会は)当学科の団体ではない」とする声明を公表している。