イーロン・マスク氏が2016年に創業した米Neuralinkは11月30日、「Neuralink Show and Tell, Fall 2022」というイベントを開催し、半年以内に同社の神経記録・データ送信デバイスを人間の脳に埋め込めるようになると発表した。マスク氏は、将来的には自分の頭にもデバイスを埋め込むと語った。

 マスク氏は、このデバイスの人間の臨床試験に必要な書類は既に米規制当局であるFDA(食品医薬品局)に提出済みだと語った。同氏は以前、2020年には人間の治験を開始するとしていた。このデバイスの目的は、脳の活動でコンピュータなどを直接制御することだ。

 Neuralinkは2021年、デバイスのプロトタイプを脳に埋め込まれたサルがゲームの「Pong」をプレイしている動画を披露した。今年のデモでは、MacBookの画面上のキーボードと接続されたスティックを口で操作することで、サルが「スナックをください」と入力し、人間がiPadで画像のメニューを見せるとサルが希望するスナック(選んだのはブドウだった)をタップし、それを与えられる様子が紹介された。

 イベントでは、無線充電式の最新モデルも披露された(サルが木に取り付けられた充電器に頭をつけて充電する動画も公開された)。デバイスをインプラントする手術ロボットについての説明もあった。デバイスと脳をつなぐ「スレッド」64本を約15分で脳に埋め込めるという。

 このイベントは、昨年同様、人材採用が目的という。マスク氏は「生物学や脳の仕組みについての知識がないとNeuralinkで働けないと思っている人がいるが、必要なスキルは、スマートウォッチやスマートフォンを機能させるのに必要なスキルと同じだ」と語った。