外部からのサイバー攻撃を受け、グループ本社や複数の事業部でシステム障害が発生していたHOYAが正常化しつつある。5月8日にはメガネ用レンズ全製品の納期が通常に戻った。

HOYAビジョンケア部門は7日、レンズ注文システムが復旧したため、納期を全面正常化すると発表した。同時にユーザーや眼鏡店に対して復旧に時間がかかったことを謝罪し、「メガネレンズの安定供給という社会的使命のある事業において、このような事態を繰り返すことがないよう、真摯に取り組んでいく」としている。

 HOYAは、4月4日に国内外の事業所でシステム障害が発生し、一部レンズの製造停止や出荷遅延が発生していると発表。原因は、害意ある第三者によるサイバー攻撃だった。4月23日にはシステムの多くが復旧し、「生産活動と供給体制は概ね正常に戻りつつある」と公表したが、一部レンズでは納期延長が発生していた。