プレス機で楽器や画材、ゲーム機、レンズなどを破壊していく描写で物議を醸したiPad ProのCM。炎上から1週間ほど経った5月15日(現地時間)、韓国Samsung Electronicsがアンサー動画をX(旧Twitter)に投稿した。

 動画は、破片や残骸などが散乱した空間を歩く一人の女性が、壊れたギターを手に取り、Samsungのタブレット端末「Galaxy Tab S9」で譜面を見ながら、弾き始めるというもの。座っているのは、AppleのCMに登場したプレス機の台座を彷彿とさせる、側面にカラフルなペンキが垂れている巨大な金属のプレートだ。

 この動画を投稿したのは、Samsung Mobileの米国アカウントで、「私たちは決して創造性を潰すことはない」(We would never crush creativity.)という文言と、「#UnCrush」というハッシュタグとともに投稿。iPad ProのCMのタイトル「Crush!」をもじったものと思われる。

 ユーザーの反応は賛否両論だ。「仕事が早い」「コカ・コーラとペプシのコーラ戦争を思い出す」「昔はAppleがそういうCM作る方だったのに」などの投稿があった一方で、「撮影のためにギター壊してるよね」「広告自体にクリエイティビティを感じない」などの声もあり、Samsungの投稿には否定的なリプライも目立つ。

 現在、この動画はSamsung Mobileの米国アカウントのみ投稿されており、同社の日本アカウントでは確認できない。テレビCMなどSNS以外に展開するのかについても不明だ。