ドワンゴは5月22日、同社の動画共有サービス「ニコニコ」の有料会員「プレミアム会員」において、Diners Club(ダイナースクラブ)での料金支払いを24日から一時停止すると発表した。2023年11月のMastercard、24年3月のAmerican Express、同年5月のVisaに続く国際クレジットカードブランドによる一時停止措置となり、24日以降、利用できるクレジットカードブランドはJCBのみとなる。

 ニコニコは、ダイナースクラブで登録しているユーザーに対し支払方法の変更を案内。クレジットカード以外で利用できる決済手段は、あと払い(ペイディ)、Paypal、携帯キャリア決済(ドコモspモード課金、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、ワイモバイルまとめて支払い)、Apple ID、Google Play、WebMoney、LINE Pay、モリタポとしている。

 対象ユーザーにはニコニコお知らせ機能および、登録時のメールアドレスへ個別に連絡するという。もし、支払方法を変更しなかった場合、最短で24年6月月初の支払いに失敗し、プレミアム会員が自動解約される可能性があるという。

 なお、プレミアム会員以外の有料サービス(ニコニコチャンネル会員やクリエイターサポート)では引き続き使用可能としており、もし影響が発生する場合は、別途告知するとしている。

 ここ数年、大手クレジットカードブランドの取り扱いを突然一時停止する動きが増加。ニコニコ以外に、DMM(22年7月にMastercard)、DLsite(24年4月にVisa、Mastercard、American Express)、ファンティア・とらコイン(24年5月にVisa、Mastercard)などでも同様の事態に。扱っているコンテンツの内容から「大手クレジットカードブランドによる表現規制では」という指摘も出ている。

 ニコニコでは、ダイナーズクラブの決済再開時期について「現時点ではお答えいたしかねます。恐れ入りますが、何卒ご理解くださいますようお願いいたします」と説明するにとどまっている。