11月20日に売り出された「Radeon RX 6800 XT」と「Radeon RX 6800」搭載グラフィックスカードは、入荷数が需要に追いつかず、発売前から枯渇状態が予想されていた。実際、一週間経っても再入荷はほとんどみられない。27日夕方時点で、RX 6800カードの在庫がごく少数確認できた程度だ。

●RX 6800/6800XTのオリジナルモデルは12月2日に一斉発売か

 今後の供給状況について、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「初回に出回ったリファレンスデザインのカードはもう入ってこないみたいですね。次からは各社がオリジナルデザインのモデルに切り替えてきます。ただ、そちらも潤沢とはとても言えない感じらしいです」と話していた。

 この切り替えタイミングに、複数のショップが12月2日を挙げる。某ショップは「そこで各社で一斉に登場するらしいですが、間に合えばという条件付きです。おそらく遅れて登場するメーカーも複数出てくるでしょう。いずれにしろ、リファレンスの初回入荷分より少なくなりそうです。確実に取り合いが起きるでしょうね」という。

 さらに、その後には最上位の「Radeon RX 6900 XT」搭載カードの登場も控えているが、やはりごく少数の供給となりそうだ。パソコンSHOPアークは「(RX 6900 XTカードの登場が)今年ラストの大物になるのかなと思いますね。密な状況を可能な限り回避できるようにしっかり準備しなくては」とコメント。大物パーツの反響に関して例年とは異なる配慮も加わり、普段よりも負担が大きい様子が見て取れた。

●Core i5以上&GeForce RTX 30同時購入で10万円当たるキャンペーン

 RX 6000シリーズほどではないものの、Ryzen 5000シリーズの在庫状況も厳しいままだ。ドスパラ秋葉原本店は「Ryzen 5 5600Xはある程度在庫がありますが、上位モデルは厳しいですね」という。複数のショップの話を総合すると特に枯渇しているのは「Ryzen 9 5900X」で、「初回入荷時に売り切れてから姿を見かけない」(某ショップ)といったコメントを複数耳にした。

 その状況にあっても、自作CPU市場におけるRyzenの優勢は揺るがない。今週もCPU売り上げのおおよそ7〜8割がRyzenとのショップが多かった。ただし、27日からIntel勢を後押しするキャンペーンがスタートしている。

 第10世代Core i9/i7/i5やi9 X(10000番台)と、GeForce RTX 30シリーズを同時購入した人を対象に、JCBギフトカード10万円分を30名にプレゼントするというもの。購入期限は2021年1月11日まで、応募は1月31日まで受け付けている。

 その他、他のセールと併用可能でCore iシリーズや対応マザーボードが割引になるキャンペーンが複数のショップで展開されている。TSUKUMO eX.は「MSIのX490マザー『MEG Z490 UNIFI』とCore i9/i7をセット購入すると、いろいろな割引が効いてトータルで1万2000円近く安くなります。(取材した金曜日は)MSI独自のBlack Friday企画でWebMoneyもゲットできるので、マシンを一式組むならチャンスなのは間違いないです」とプッシュする。

 最近は、年末を見越してハイスペックなパーツを一式購入する人が例年より多いそうだ。「新型コロナの影響もあって、年末に自宅で楽しむためにPCを組む計画をしている人が増えているのかも」(同店)という。その計画の際に、ショップやメーカー、代理店のセールを比較してみるのも楽しいかもしれない。