AMDは4月20日(米国太平洋夏時間)、同社のGPU用ソフトウェア「Radeon Software Adrenalin」の最新バージョン「21.4.1」を公開した。インストールオプションを拡充した他、複数の新機能や機能改善を盛り込んでいる。

 この記事では、主な新機能や機能改善を簡単に紹介する。

●インストールオプションの拡充

 従来のRadeon Software Adrenalinでは、GPU用のデバイスドライバーとコントロールパネル(ユーティリティーソフトウェア)が一緒にインストールされる。しかし、ユーザーからは「ドライバーだけをインストールできないのか?」「コントロールパネル(ユーティリティーソフトウェア)をもう少しシンプルにできないのか?」といういった意見が寄せられることがあるという。

 そこで、新バージョンのインストーラーでは「Driver Only」と「Minimal Install」というオプションが追加された。Driver Onlyは、その名の通りGPU(グラフィックスカード)用のデバイスドライバーのみをインストールするオプションだ。Radeon Softwareの付加機能を一切使わないという場合は、このオプションを選択すれば“余計なソフトウェア”がインストールされない。

 Minimal Install(最小インストール)では、デバイスドライバーに加えてコントロールパネルもインストールされるが、高度なゲーミング機能に関する項目が省かれる。それでも「Radeon Anti-Lag」「Radeon Boost」「Radeon Image Sharpening」や動画再生支援機能に関する設定は行える。「従来の設定画面はゴチャゴチャしていて困る」という人におすすめだ。

●Color Deficiency Correcting(一部GPUのみ)

 「Color Deficiency Correcting」は、ゲーム画面の色をリアルタイムで補正する機能で、色覚障害を抱える人がゲームを楽しむ際に利用することを想定している。処理に当たっての余計な負荷は掛からないという。

 この機能は、Windows 10と以下のGPUの組み合わせで利用できる。

・Radeon RX 5000シリーズ

・Radeon RX 6000シリーズ

・Ryzen 4000シリーズのAPUに内蔵されたRadeon Graphics

●録画/ストリーミング機能

 録画/ストリーミング機能では、シーンエディターの改善、並べ替えとタグ付けの機能改善を行う他、初心者でもストリーミング配信を始めやすい「Streaming Wizard」を新設する。

 なお、Streaming WizardはWindows 10でのみサポートされる。

●PlayReady AV1の再生支援機能(Radeon RX 6000シリーズ)

 Radeon RX 6000シリーズは、新バージョンのソフトウェアをインストールすると「Microsoft PlayReady AV1」のハードウェア再生支援に対応する。DRM(デジタル権利管理)が有効なAV1コンテンツの再生時のCPUへの負荷が減らせる。

 この機能を使う場合は、新バージョンのソフトウェアのインストールに加えてWindows 10にKB5000842の更新を適用する必要がある。

●AMD Link 4.0

 新バージョンの登場に合わせて、Radeonを搭載するPCの映像をストリーミング配信する「AMD Link」もバージョン4.0にアップデートされる。

 AMD Link 4.0の映像を受信できるデバイスは以下の通り。Windows 10 PCが加わっていることがポイントだが、他のプラットフォームも対応OSのバージョンが変わっているので注意しよう。

・Androidスマートフォン/タブレット(Android 7.0以降)

・iPhone/iPad(iOS 12以降)

・Windows 10 PC

・Android TV(Android 7.0以降)

・Apple TV(第4世代/第5世代、tvOS 12以降)