ベンキュージャパン(BenQ)は5月31日、32型ゲーミング液晶ディスプレイ「MOBIUZ EX321UX」を発売する。同社の公式Web通販サイトにおける販売価格(税込み)は26万5000円で、5月15日から同サイトと一部のECサイト/量販店で販売予約を受け付けている。

●MOBIUZ EX321UXの概要

 BenQのゲーミング製品のブランドには「MOBIUZ(モビウズ)」と「ZOWIE(ゾウィー)」の2つが存在する。ZOWIEがプロeスポーツゲーマーの利用を想定しているのに対して、MOBIUZはゲームへの“没入感”を重視するユーザーを想定している。

 今回登場するMOBIUZ EX321UXは、同ブランドとして初めて「ミニLEDバックライト」(1152ゾーン)と「量子ドットフィルム」を適用したIPS液晶を搭載することで、より広い色域の表示に対応している。色域は「Adobe RGB」と「DCI-P3」を99%カバーしており、ゲームとコンテンツ制作を1台のディスプレイでこなしたいという人にも最適だという。出荷時に1台1台キャリブレーション(色味の調整)を行って出荷しているので、パネルの個体差による色の“ズレ”はない。

 パネル解像度は4K(3840×2160ピクセル)、リフレッシュレートは最大144Hz、応答速度(Grey to Grey)は1ミリ秒で、表示同期技術「AMD FreeSync Premium Pro」にも対応する。最大輝度は700ニト(HDRコンテンツ表示時は1000ニト)で、VESAの「DisplayHDR 1000」認証も取得済みだ。ハードウェアベースのブルーライト抑制機能も備える。

 映像処理エンジン「PixSoul」は、AI(人工知能)ベースでの自動コントラスト調整にも対応している。映像に合わせた色彩調整を行える「カラーモード」は、従来の「ゲームジャンル別」から「アートスタイル別」に刷新された。

 ポート類は電源入力、HDMI 2.1入力端子×3、DisplayPort 2.1入力端子、USB 3.2 Gen 1 Type-C端子×2、USB 3.2 Gen 1 Standard-A端子×2、ヘッドフォン出力端子を備える。

 本機は、ターゲットユーザーがスピーカーセットやヘッドフォンを別途買いそろえることを想定して、内蔵スピーカーを“あえて”備えていない。ディスプレイに映像信号と共に入力された音声を出力したい場合は、eARC対応のHDMI入力端子にeARC対応スピーカーをつなぐか、本機のヘッドフォン出力端子を利用する必要がある。

 USB 3.2 Gen 1 Type-C端子は「アップストリーム用」と「ダウンストリーム用」に分かれており、アップストリーム用はDisplayPort Alternate Modeによる映像入力と、USB PD(Power Delivery)による電源出力(最大65W)にも対応する。両規格に対応するPCやスマートフォン/タブレットとつなげば、ケーブル1本で映像伝送/電源供給/USBハブ機能を賄える。

 本体のサイズはスタンド込みで約714(幅)×498.7〜598.7(高さ)×306(奥行き)mm、重量はスタンド込みで約9.7kgとなる。

 本体にはチルト/スイベル/高さ調整に対応するスタンドが付属するが、100×100mmサイズのVESAマウントを備えるディスプレイアーム類に装着することも可能だ。OSDメニューを操作するためのリモコンも付属する。

●販売予約と店頭展示について

 先述の通り、5月15日から一部の販路でMOBIUZ EX321UXの事前販売予約を受け付けている。対象となる販路は以下の通りだ。

・ECサイト

・公式直販サイト

店頭/ECサイト

・ヨドバシカメラ

・マルチメディアAkiba(東京都千代田区)とマルチメディア梅田(大阪市北区)で実機展示

ビックカメラ

・池袋カメラ・パソコン館(東京都豊島区)で実機展示

ソフマップ

・AKIBAパソコンデジタル館(東京都千代田区)で実機展示

 なお、公式直販サイトではVtuberの「猫麦とろろ」さんとのコラボレーションが行われており、購入ページに記載のクーポンコードを入力すると本製品を1割引きで購入できる。また、5月下旬からはコラボグッズのプレゼントキャンペーンも行われる予定だ。