盛岡地方気象台の前身「盛岡測候所」が業務を開始した1923年以降の気象データがまとまり、盛岡の平均気温は100年で1・9度上昇したことが分かった。2023年は世界の平均気温が観測史上最高を記録したが、盛岡でも温暖化の影響が顕著になっている。

 盛岡測候所の観測開始から100年が経過し、盛岡市の気象データが出そろった。1923年の平均気温は9・1度。細かな変動を続けながら上昇を続け、2002年以降は10度以上となった。記録的な猛暑となった23年は12・5度と初めて12度台を観測した。

 長期の平均的な気温変化を示す「長期変化傾向(トレンド)」によると、盛岡の平均気温は100年で1・9度上昇したことになる。