NHKは22日、小泉今日子と小林聡美が主演する連続ドラマ「団地のふたり」をBSなどで9月1日から放送すると発表した。

藤野千夜さんの同名小説を原作に、50代の独身で実家暮らし、団地で生まれた幼なじみの女性2人の温かくユーモラスな友情の物語を描く。「悪魔のKISS」「Dr.コトー診療所」シリーズ(いずれもフジテレビ系)や現在放送中の「Destiny」(テレビ朝日系)などで知られる吉田紀子さんが脚本を担当。小泉は太田野枝を、小林は桜井奈津子を演じる。

小泉今日子 コメント

「久しぶりの連続ドラマへの参加に、不安と興奮が入り混じった心持ちです。小林聡美さんとはドラマ、映画、舞台と共演を重ねてきましたが、心から信頼できる俳優のひとり。団地で育った幼馴染の50代というお題に私たちがどう答えるのかを楽しみにご覧いただければと思います。団地で暮らす人々を通して、今の時代や社会が垣間見えるドラマになると思います」

小林聡美 コメント

「ノエチとなっちゃんは互いに人生最古の友人同士。着古して馴染みまくったジャージのような、いつの間にか布団にセットされている湯たんぽのような、とにかく『ほっ』として、しみじみとありがたい存在です。それなりに紆余曲折があって今はそれぞれの実家の団地に住む、かなり大人なふたりですが、地域では若手だからか、いつまでも『ノエチ』と『なっちゃん』のまま。そんなふたりの暮らしを楽しんでいただけたら嬉しいです」

「団地のふたり」あらすじ

団地で生まれた幼なじみのノエチと奈津子。結婚したり羽振り良く仕事したり、若い頃はいろいろあったけれど、わけあって昭和な団地に戻ってきた。小さな恥も誇りも、本気だった初恋のゆくえもお互いよく知っているから、今さらなにかを取り繕う必要もない。一緒にご飯を食べてバカなことを言い合いながら、日々へこんだ心を膨らませている。

古くなった団地では、50代でも十分若手。子供の頃から知っているおじちゃん、おばちゃんの家の網戸を張り替えてあげたり、昭和な品をネットで売ってあげたり。時代遅れの「ガラクタ」でも、どこかにいる誰かにとっては、きっと「宝物」。運よく高値で売れたら、その日のご飯はちょっとだけ贅沢にする。一方、新たに越してくる住人たちもそれぞれにワケありで…。助け合いながら、変わらないようで変わっていくコミュニティがそこにある。