女優の吉高由里子が主演を務めるNHK大河ドラマ「光る君へ」(NHK総合など)の第24話が16日、放送され、藤原隆家(竜星涼)が左大臣を務める叔父の道長(柄本佑)に献上した干ししじみに、視聴者からさまざまな反響が寄せられた。

平安時代を舞台に、「源氏物語」の作者として知られる紫式部(まひろ、吉高)の幼少期からの生涯と、「源氏物語」の執筆や時の権力者である道長とのかかわりを軸に描く波乱の一代記。隆家は関白を務めた道隆(井浦新)の次男で、兄の伊周(三浦翔平)が内大臣を務めていた当時、伊周が妾の藤原光子(竹内夢)の二股交際を疑って嫉妬したことを受けて、浮気の相手を懲らしめようと、夜陰に紛れて彼女の住まいである一条第から出てきた相手の牛車に矢を放つ暴挙に出た。しかし、その牛車の主が先代の天皇、花山院(本郷奏多)だったため、政変に発展。一条天皇(塩野瑛久)の逆鱗に触れて、伊周は大宰府に、隆家は出雲に左遷され、2人のきょうだいである中宮、定子(高畑充希)までもが内裏から追放される厳しい処分が下った。

この日の放送で、姫皇子を産んだ定子が恋しくなって内裏に再び迎え入れようと考えを改めた一条帝が、大赦を出して伊周と隆家を京へ呼び戻すよう命じると、隆家が早速帰京。道長のもとにあいさつに訪れた隆家は、出雲名物の干ししじみを手土産として大量に献上し、「酒のあとによいのです。だまされたと思って、これを煎じるかそのまま食べてください」と勧め、自分は兄と違って過ぎたことは忘れる性分であり、道長の役に立てるのは自分だと売り込んだ。

現代でも、しじみは島根県宍道湖の名産品として広く知られているほか、しじみに多く含まれるオルニチンが肝臓の働きを助けるとされることから二日酔いに効果があるとの説をも反映したかのようなセリフに、視聴者が反応。SNSには、「アツいしじみ推し」「宍道湖のしじみか」「たしかに島根産のはうまいし栄養豊富よね」「酒飲みにしじみがよいってこの頃には知られてたんか」といったコメントがズラリと並んだ。

また、食品メーカー、自然食研の商品「しじみ習慣」のテレビCMを連想したユーザーも多く、「しじみチャンス!」「無料サンプルですね?」「通販番組始まるのかと思ったw」などの書き込みも見受けられた。