NHK連続テレビ小説「虎に翼」(総合など)第4週「屈み女に反り男?」(第16〜20話)の第18話が24日、放送される。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く朝ドラ「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の猪爪寅子役を演じる。主題歌「さよーならまたいつか!」を歌うのは、シンガー・ソングライターの米津玄師。語りを「カーネーション」(2011年度後期)で主演を務めた女優の尾野真千子が担当する。

「虎に翼」第4週「屈み女に反り男?」振り返り

昭和10(1935)年、寅子たちは本科と呼ばれる明律大学法学部に進学。女性も弁護士になるための試験を受けられるよう法改正が行われ、いよいよ男子学生には負けていられないと一段と気合いが入るなか、本科で迎えてくれた男子学生の花岡悟(岩田剛典)は意外にも「これからは男女平等だ」と寅子たちに好意的だった。男尊女卑に固執する轟太一(戸塚純貴)を除けば、ほかの男子学生も花岡と同意見のようで、寅子は自分の偏見を恥じた。一方、男装の同級生、山田よね(土居志央梨)だけは、花岡に疑いの目を向けていた。

ある日、腰を痛めた教授、穂高重親(小林薫)の代理として、民事訴訟法が専門の弁護士で、寅子の同級生、大庭梅子(平岩紙)の夫である徹男(飯田基祐)が講師としてやってきた。徹男の講義では、未婚の女性が犬にかまれて顔に大けがを負ったことを両親が訴え、当時としては破格の1500円の賠償金を勝ち取った事案を取り上げた。徹男は梅子なら300円程度しか取れなかったろうとイジって男子学生を笑わせたり、女性は容姿が何より大事であると発言。反感を覚えた寅子たちは異議を唱えたが、徹男は君たちのような利発で容姿端麗な女性たちには当てはまらないと返し、花岡も彼女たちは特別だと持ち上げた。当の梅子はすっかり諦めているようで、夫の言動を笑い飛ばし努めて明るく振る舞ったため、寅子やよねは怒りのやり場に困った。花岡は物おじしない寅子をほめ、「意見をしている時の猪爪さんを見てるの、好きなんだよね」と微笑みかけた。

放課後、寅子たちとクラスメイトは、花岡の提案で行くことになったハイキングの打ち合わせを、大学近くの甘味処「竹もと」ですることになった。そこに梅子の長男で帝国大学に通う徹太(見津賢)が偶然来店。寅子たちがあいさつして哲太が去っていたあと、帝大にコンプレックスを持つ明律大の男子学生たちは全員「スンっ」とした表情になり、押し黙ってしまった。

後日、寅子は大学の近くで、恋文を渡そうとする女性を冷たくあしらう花岡の意外な姿を偶然目にした。また、ハイキング当日、集合場所に集まった男子学生たちと話す花岡が、最近の女性遍歴を明かしつつ、「女ってのは優しくするとつけあがるんだ。立場をわきまえさせないと」と普段とは真逆の発言をしているのを陰で聞いてしまった。文句を言おうとした寅子を梅子が制止。怒ったところで何も変わらないから言わせておけとなだめていると、遅れてやってきた轟が「誠意がない態度はいただけない。今の言葉を撤回しろ」と花岡を批判した。

「虎に翼」第18話あらすじ

親睦を深めるためハイキングに行くことになったが、花岡たちの態度に溝を感じ、浮かない気持ちの寅子。梅子は三男の光三郎(石塚陸翔)を連れてきて自慢のおにぎりを振る舞い、楽しいひと時を過ごす。そんななか、小橋浩之(名村辰)らが光三郎の前で梅子の夫に妾がいることを誇らしげに話し、寅子たちは激怒。梅子の家庭の事情が明らかになる一方、花岡は山道で足を滑らせてしまい…。