日本政府が2050年までの達成を目指すなど、グローバルで大きな潮流となっている「カーボンニュートラル」(CO2の排出量と吸収量を同じにして実質的にCO2排出量ゼロの状態にすること)では、自動車の電動化は必須と考えられている。その流れのなかで「全車・完全EV化を実現する」と意思表示する自動車メーカーが次々に現れている。

 そうしたメーカーは、完全EV実現までの移行期間は、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッドなどを“中継ぎ”モデルとしている。そのため既存モデルでは「〇〇〇ハイブリッド」「〇〇〇PHEV」といったモデル名が増えてきている。だが、それはあくまでも一時的な対応だ。全ラインナップが完全EV化すると、生産・販売体制、顧客サービスの内容などがこれまでとは大きく変わると予想される。来るべき全車・完全EV時代に備えて、モデル名を含めたモデル刷新を進めていると考えられる。

 一方、完全EV化を踏まえて、昔のモデル名を復活させるケースも出てきた。

 例えば海外では、かつてGM(ゼネラルモーターズ)がブランド展開していた大型SUV「ハマー」、70年代から80年にかけて欧州コンパクトカーの主流だったルノー「サンク」、さらに60年代にユニークなデザインが人気を博したファミリーカーのシトロエン「Ami(アミ)」などが新たなEVモデルとして復活している。

 もしかすると、日本車でも今後、あの懐かしいモデル名がEVとして復活するかもしれない。

(桃田 健史)