ソープの領収書を会社につける剛胆

 一連の池田純さんのメディア露出は派手で、いずれも赤字だった横浜ベイスターズを立て直した人物として、また当時の懸案であった横浜スタジアムと球団の一体運営のために、個人や出入り業者などが株主に名を連ねていた横浜スタジアムを球団が買収した際の球団社長としても前面に出ていました。

 ところが、実際に池田純さんが登場しているメディアを精査してみると、概ねサンケイスポーツのような特定のスポーツ紙か、VICTORYなどのスポーツ専門ネット媒体ぐらいしかまともに取り上げていないことが分かります。どういうことなのでしょう。

 カラクリを推測するならば、この池田純さんという元球団社長は、プロスポーツ経営を行う上で欠かせないプロモーション費用やメディアコンサルティング費用をそれなりの独断で使える立場にあり、本来は球団そのもののブランド価値向上や選手の知名度アップなどではなく、池田純さん個人の知名度を引き上げるために活用したのではないか。要は、球団のカネで社長である自分のPRをせっせとやっていたのでは、という話ですね。

 報道でもありました通り、特定のPR会社を起用し比較的割高な宣伝費用を積み上げるかたわら、中には会社にソープランド(デリバリーヘルスなどの風俗)代金の領収書を会社つけるかのような、勤め人からすれば夢のような公私混同をやってのけたのが池田純さんということになってしまいます。

 100%株主オーナーの個人会社なら分からなくもありませんが、仮にも上場企業傘下の企業であることを考えれば、それがマズいことであることぐらい理解できようものです。

 この一連の池田純さんの「宣伝活動」の一翼を担ったのが、東証一部上場企業のPR会社サニーサイドアップ(以下、SSU)です。先日、創業者の次原悦子さんが代表取締役社長の座を生え抜きの小久保正人さんにバトンタッチして、いろんな意味で話題になっておりました。

 サッカー日本代表だった著名な中田英寿さんらスポーツ選手のマネジメントも行うなど、プロスポーツビジネスでも活動を行うSSUは、非常に秀逸な仕事を手堅くやる企業だと評されています。

 他方、2003年当時、中田英寿さんが「キャラメルコーン」などで知られる製菓メーカー、東ハトの執行役員CBO(チーフ・ブランド・オフィサー)に就任したという事例もありました。サッカー選手がどうやってお菓子ブランドのマネジメントができるのか不思議な面はありますが、まあ世界の中田なので良いんじゃないかと思います。