「バルタン星人」からAIの未来を考える、“生命”を理解しない侵略者の起源、創られた種族がもたないもの

JBpress6/12(木)11:05

創られた種族が持たないもの

 筆者が考える仮説は、バルタン星人が「人工生命体」であり、バルタン星または別の星の知的生命体によって作られたというものだ。

 この仮説は、彼らが創造主の技術を継承しつつ、進化の過程で獲得する倫理や共感を欠いたことで、「生命」を理解しない理由を説明する。

 瞬間移動、分身術、宇宙船などの技術は異常なほど高度で、第2話では人類の科学拠点を瞬時に掌握する戦略性を示す。これらは自然進化の産物というより、創造主の文明から継承された遺産と考えられる。

 たとえば、創造主が植民地開拓や戦闘を目的にバルタン星人を設計し、知識を「インストール」したなら、彼らは進化の過程を経ずに高度な文明を獲得したことになる。

 ハサミ状の手は多用途に使えず、物体を掴んだり切断したりする特殊な行動にのみ機能する。このような単純な形状で複雑な文明の利器を構築できるとは思えない。そしてテレパシーは生物学的コミュニケーションを超えたシステムに近い。

 これらは、戦闘や作業に最適化されたデザインで、創造主の意図を反映していよう。進化の中で育まれる倫理や共感が欠如したことで、バルタン星人は人類の生命を無価値とみなしたのかもしれない。

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