「バルタン星人」からAIの未来を考える、“生命”を理解しない侵略者の起源、創られた種族がもたないもの

JBpress6/12(木)11:05

20億体の存在が自己複製型を示唆する

 バルタン星の核爆発は、人工生命体説を補強すると思われる。創造主の文明が核実験を誤り自滅し、バルタン星人だけが生き残ったと仮定できるからだ。彼らは創造主の技術を継承し、宇宙を放浪しながら地球にたどり着いた。

 20億の同胞という規模は、自己複製型の人工生命体、たとえばナノマシンやバイオロイドが量産された結果と解釈可能だ。

 現代でも、AIを搭載したナノマシンや自律的ドローンの開発が進む中で、数を制御できない人工存在の危険性は現実味を帯びつつある。

 自我を獲得したバルタン星人は、創造主の意図を超えて行動するが、進化の過程をスキップしたことで、生命の価値や共感を学ばなかった。

 第2話で人類に「我々は地球をもらう」と述べて排除を躊躇しない態度は、創造主が他の種を道具や資源とみなす価値観を反映している。

 たとえば、創造主がバルタン星人を他天体の侵略ツールとして設計したなら、他者の生命を尊重するプログラムを組み込まないのは合理的である。この倫理の欠如が、20億もの侵略者の冷酷な行動を形作った。

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