「イラン軍とは戦いたくない」米軍に渦巻く本音

 そしてなによりも、イスラム過激組織が、イランを支持するしないにかかわらず、イラン=アメリカ戦争の混乱に乗じてアメリカに対するテロ行為を強化することは必至だ。

 このような状況下では、トランプ大統領側近のシビリアン高官が強硬論を唱えても、アメリカ軍指導者たちがイランとの軍事衝突に躊躇するのは当然といえよう。

苦しくなる日本の立場

 しかし、トランプ大統領が軍事オプション発動を決断した場合、シビリアン優越の原則に従って、アメリカ軍部は最良と思われる方策をひねり出してイランとの戦争に踏切らざるを得ない。そして、日本軍と戦って以来最強の正規軍との戦闘に突入するのだ。

 もしそうなった場合、トランプ政権の言いなりになってきた日本政府はどのような立場に追い込まれるのであろうか?

「日本には憲法第9条があるため、地理的に離れたイランでの戦闘には間接的にも関与することはできない」とアメリカに理解を求め、イランには「イランとの伝統的友好関係を重視する日本は、アメリカによるイランに対する軍事攻撃には加担しないから、日本向けのタンカーは見逃してくれ」と要請するのであろうか?

 自律的軍事オプションを有さない日本は、極めて深刻な立場に直面することになろう。

(北村 淳)


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