世界のメディアを支配し始めたロシアと中国

 また、中国という存在がメディアで露出してきたのに伴い、文化面全体でも存在感を増している。

 筆者の知人で、ロシアで俳優としてドラマや映画に出演している木下順介氏が言うには、ここ2年ばかりで中国人役のオファーが非常に多くなったそうだ。

 しかもそういう場合、中国人は正義感あふれる「良い役」ばかり。むしろ日本人の役を演じたとき、上役の日本人が悪役で、部下の中国人にたしなめられるというシーンもあったという。

メディアの力でお互いの国民が親近感

 もちろんフィクションの世界だが、フィクションはイメージの集大成であり、大衆はそこから多くを感じ取るものである。

 この変化は、ロシア人にとって中国人がそれだけ身近な隣人になったということだろう。

 ロシアで日本のイメージは全体的に良いが、オールドメディアの影響力が強いロシアでこういう状態が続けば、近いうちに中国が日本のポジションを取ってしまうのではないかと感じる。

 筆者はロシアの大学院でメディア研究をしているが、中国の事案とからめた先行研究の多さに驚かされる。

 中国メディアについてロシア語で書かれた論文がたくさんあるので、中国に行かなくても全容が分かりそうなくらいだ。

 ジャーナリズム学を専攻し博士候補(ロシアの学位システムでは修士の次は博士候補)まで出る中国人も多い。


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