「EV元年」

 韓国の自動車、バッテリー業界では、2021年に対する期待が強い。その牽引役が、韓国で最大のシェアを握る現代自動車が発売するこの「アイオニック5」だ。

 韓国では、2000年代に入ってディーゼル車が人気になった。欧州メーカーが低価格攻勢をかけ、これに韓国メーカーが対抗して大きな伸びが続いた。

 ところが、深刻な大気汚染などで環境問題への関心が高まり、「親環境車」へのニーズが急速に高まってきた。

 2020年の韓国の自動車市場では2つの変化が起きた。

 一つは、ハイブリッド車の人気だ。国産車、輸入車ともに販売を大きく伸ばした。ハイブリッド車の販売台数は16万1450台で前年比63.4%増だった。プラグインハイブリッド車も1万3235台で同2.5倍となった。

 もう一つの変化が、ハイブリッド車ほどではないが、EVの販売も大きく伸びたことだ。2020年の販売は4万6677台で前年比33.5%だった。

韓国市場でテスラが好調

 この中で大きく販売を伸ばしたのが米テスラだった。韓国内での販売が2020年には1万1826台で前年比4.9倍となった。

 現代自動車グループは必死だった。

 2000年代以降、世界市場で急速に販売を伸ばしたが、「親環境車」への対応は遅れていた。

 特にハイブリッド車へのシフトが遅れたとの評価が多い。EVでも韓国市場でテスラに先を越された。