「アイオニック5」のスタンダード型は、5000万ウォン台前半になるという。国と自治体の補助金を合わせれば、1500万ウォン前後の補助金が付き、実売価格は3000万ウォン台になる見通しだ。

 かなり大胆な価格設定で、消費者は歓迎しているが、業界では「これで利益がいくら出るのか?」という声がすでに上がっている。

頭が痛い「火災問題」

 もっと頭が痛いのが、「火災問題」だ。

 現代自動車がこれまでに販売したクロスオーバーSUV「コナ」などのEVで、2018年以降火災が発生していた。国内で届け出があっただけで15件以上に達しているのだ。

 現代自動車は2月24日、「コナ」など2万6000台以上をリコールすると発表した。その費用は1兆ウォン以上に達するとみられる。

 急速充電中に火災が起きた。フル充電したら火災が起きた…様々な懸念が寄せられているが、問題なのが、火災原因がまだ不透明なことだ。

 現代自動車は2020年に一度リコールを実施していた。しかし、リコールを受けた車両で再び火災が発生していた。

 韓国の国土交通部は、バッテリーセルに問題があったとの「暫定調査結果」を出した。

 これを受けての今回のリコールだが、では問題はバッテリーの品質にあったのか、バッテリーを搭載する際の問題だったのか、他の要因なのかはまだ分かっていない。

 バッテリーを供給したのは、LG化学だった。その後、LG化学は、バッテリー事業を分社し、今はLGエネルギーソリューションになったが、同社は「原因究明はまだ終わっていない」との立場だ。

 世界のバッテリー市場でトップシェアを争っているLGと韓国を代表する自動車メーカーの現代自動車。本来ならばがっちり手を組んで「EV元年」を切り拓きたいが、今後の動向によっては火災の責任を巡って争いになる恐れもある。