また、中国海軍が複数の航空母艦を建造し配備を開始しており、海上自衛隊もヘリコプター空母をF-35B用軽空母に改装する予定であるため、それら隣国に対抗するためにも韓国海軍も少なくとも軽空母を保有して、国家として、そして海軍としてのプライドを保つべきであると空母推進派は主張している。

 このほかにも、CVXは最終目標ではなく、将来的には韓国海軍が保有すべき超大型空母を開発・運用するためのステップであり、CVXで空母建造・運用経験を積むことにより超大型空母保有に一歩ずつ近づかなければならないといった意見もあるようだ。

「CVXより攻撃原潜を」の声

 これに対して、韓国国会やシンクタンクなどの軍事関係学者、それに世論の多くは、莫大な予算が必要となるCVX計画に強く反対している。

 たとえば、「北朝鮮に対する抑止力は見込めない」という指摘がある。CVXを運用することで対北朝鮮抑止力が強化されるという論者は、狭い韓国内の航空基地は北朝鮮によるミサイルや長射程砲による一斉攻撃によって壊滅してしまう可能性が高いため、CVXを運用することによって、万が一の場合にも海上から航空機による反撃が可能であるというオプションを確保しておくべきであると主張する。だが、北朝鮮軍の一斉砲撃によって韓国空軍機が全滅する事態は現実的ではないうえ、わずか20機ほどのCVX艦載戦闘機による反撃能力によって強力な抑止効果が生ずるとは考えにくいという反対意見がある。