(藤 和彦:経済産業研究所コンサルティング・フェロー)

 中国の習近平指導部はこのところインターネット企業や営利目的の教育産業、不動産市場など広範な分野で締め付けを強めている。

 中国の8月のサービス業の景況感は、新型コロナウイルスの感染再拡大による移動制限などで大幅に悪化したとされているが、政府の締め付けによる悪影響も排除できない。

 政府の締め付けの強化について、データの海外流出の防止、貧困格差の解消などの理由が挙げられているが、一連の動きの背景にある中国政府の思惑は明らかになっていない。中国の経済学者たちも政府の締め付けについてのコメントを控えている。

 中国政府はなぜ経済の締め付けを強化しているのだろうか。