(山田 珠世:上海在住コラムニスト)

 中国政府は今年(2021年)9月から、小中学生の「宿題」と「塾通い」の2つを減らす「双減政策」をスタートした。いわゆる「ゆとり教育」の中国版である。受験戦争の激化により増え続けた子どもたちの勉強の負担を減らすことが目的だ。

 この政策により、学校は宿題を減らし、放課後に補習授業を行うことを求められる。7月下旬に通達が出され、筆者が住む上海でも大きな話題になった。

 具体的には、小学1〜2年生については筆記式の宿題を出さないことを求めている。宿題にかける時間の目安は、小学3〜6年生が1時間以内、中学生は1時間半以内である。

 また、小学生は学校で基本的に筆記式の宿題を終わらせること、中学生は大部分の筆記式の宿題を終わらせることを求めている。帰宅後はスポーツで体を鍛えたり、読書をしたり、家事を手伝ったりすることを奨励。宿題が終わらない子どもも就寝時間を守るように、とした。

 このほか学校側に対し、放課後に補習授業を実施するよう求めた。教師は、子どもたちがなるべく宿題が終わるように指導する(教科書の内容を進めてはならない)。さらには、放課後の時間をスポーツや芸術、読書などの時間にも充てるとされた。